• "耐震補強"(/)
ツイート シェア
  1. 静岡市議会 2022-03-11
    令和4年 観光文化経済委員会 本文 2022-03-11


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯尾崎委員長 ただいまから、観光文化経済委員会を開会します。      ────────────────────────────── 2 ◯尾崎委員長 本日は経済局及び農業委員会事務局所管分の議案8件の審査を行います。  また、議案第26中所管分につきましては、昨日の審査と併せて討論及び採決を行います。 3 ◯尾崎委員長 審査に先立ち、説明員の皆さんにお願いしますが、委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを使用して発言されるようお願いします。  また、新型コロナウイルス感染症予防のため、マスク着用のまま発言していただくようお願いします。  なお、換気のため、適宜窓の開け閉めをお願いします。  あわせて委員会室が低温になることが予想されますので、委員及び説明員の皆さんには、体調管理のため一時的な退席を認めることにいたします。      ────────────────────────────── 4 ◯尾崎委員長 それでは、議案審査に入ります。  議案第26号中所管分、第33号、第37号、第52号、第64号から67号までの8件を一括議題とします。  なお、議案第26号中所管分については、既にお配りしたとおり、白鳥委員から修正案が提出されております。  議案審査の順序としましては、全議案について当局からの説明を聞いた後、白鳥委員から提出された修正案の説明を受けます。  続いて、質疑に入りますが、先に議案第26号の修正案とその修正案に関係する原案部分に対する質疑を行い、その後、議案第26号の修正案関係部分以外とそのほかの議案に対する質疑を行いたいと思います。  質疑終了後、討論と併せて要望・意見を述べていただき、採決を行います。  採決はまず、議案第26号の修正案から行い、その後、議案第26号の原案を採決し、引き続き議案第33号ほか6件の採決を行います。  なお、特に反対の立場での討論がない場合の採決は簡易採決で行いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、順次当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕
    5 ◯尾崎委員長 次に、議案第26号に対する修正案について、白鳥委員から提案理由の説明を願います。 6 ◯白鳥委員 それでは、私から議案第26号の修正動議について、創生静岡を代表して提案理由の説明を行います。  議案第26号令和4年度静岡市一般会計予算において、新年度海洋文化施設建設費を上程することに反対の立場で修正案を提出させていただきました。  お手元に修正案を配付させていただきました。御覧ください。  議案第26号で歳入において、繰越金を1,383万6,000円減額、歳出において2款2項企画費のうち、17目海洋文化施設建設費で同じく1,383万6,000円を減額し、歳入歳出ともに合計を3,377億8,616万4,000円に修正するものです。  また、債務負担行為調書に示された海洋文化施設整備事業費については、削除、修正をお願いするものです。  以下は簡単に修正案提出の理由について述べさせていただきます。  創生静岡では、昨年度来、本事業についてコロナ禍での入館者の見込み及び対応をはじめとして、経済波及効果はどうか。水族館機能を有する施設であることから、維持経費及びメンテナンスに係る費用の見積りは確かなものか。事業者の負担軽減のため導入されたロスシェア制度の在り方及び市のさらなる負担増は市民に受け入れられているか等、大所高所からの検証を行った結果、どうしても今進めるべき事業なのか、大きな課題にぶつかっていると考えるに至りました。  修正動議提出の理由は大きく4点です。  1点目は、現在の経済状況の認識についてです。  現在、コロナ禍にあって、日本全体の経済の見通しが大変懸念される状況にあります。240億円の合併後最大規模の大型公共投資である本施設の再開には大きなリスクが伴うこととなります。  本市の経済の中枢を担う中小企業の状況は、目の前の経営をどうするかで苦慮しております。2月28日、田辺市長に清水区自治会連合会をはじめとする皆様から、海洋文化施設の早期整備についての要望書が提出されたことは承知しておりますが、その中に示された地域活性化の起爆剤として、海洋文化施設が必要不可欠との認識には、現状の経済状況の認識の違いを感じざるを得ません。  2点目には、企画内容についてです。  創生静岡は、海洋文化施設の必要性について反対しているのではないということは既にお伝えしているとおりであります。  創生静岡では、静岡県清水港管理局の皆様の御案内で、静岡県の整備計画について伺いました。探査船「ちきゅう」の接岸の整備を三保エリアに計画されていること、JAMSTECと連携して、研究施設も検討されていること。一方では、水族館施設の維持管理が想定以上に財政負担が大きいこと。コロナ後の事業予測と実態が乖離することによる経営リスク等、現時点で計画どおりに進められていくことについては大きな疑問を持たざるを得ません。したがって、現時点での事業再開には賛成することはできません。  3点目は、周辺の民間投資の見通しが甘いのではないかということです。  外国客船のエリアが拡充される予定が示されている中で、民間の投資は現状では多くは見込まれていません。周辺には、駐車場施設も少なく、新たに整備を進めていくことにも定まった予定が示されていません。大型施設の運営には、駐車場を含めた周辺整備が欠かせません。現時点での当局の説明には、その可能性のみで、新たな投資の姿が明らかにされていません。したがって、現時点での再開に賛成することはできません。  4点目に、周辺への経済波及効果についてです。  当局の説明では、建設効果も含めて15年間で600億円との試算です。15年間で240億の投資に対して、他の施設と比較しても費用対効果は決して大きなものではありません。15年の投資として考えても大き過ぎます。また、その後の経営見通しはどうなるのか、負の遺産として残ることが容易に想定できます。  改めて申し上げますが、海洋文化施設の必要性について創生静岡は否定するのではありません。しかし、現在の社会情勢、今後の静岡市の財政状況を考えたときに、現時点での再開については、完全に見切り発車であることを申し上げたいと思います。  以上、提案理由の説明をさせていただいて、修正動議の提案とさせていただきます。  各委員の皆さんの慎重な御審議をお願いいたします。 7 ◯尾崎委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  発言の際には、議案書の番号とページ数、項目等を述べていただくようお願いします。また、先ほど申し上げましたように、先に議案第26号の修正案と、その修正案に関係する原案部分に対する質疑を行います。その後、議案第26号の修正案関係部分以外と、そのほかの議案に対する質疑を行います。  それでは、議案第26号に対する修正案関係部分について質疑がありましたらどうぞ。 8 ◯高木委員 関係部分について質疑をさせていただきます。  109ページの清水港港湾整備事業費負担金についてになります。  清水港の整備においては、市が主体というものは少なくて、基本的には県事業が多いということになっております。日の出地区で、現在、県の事業が行われていますが、日の出の6号上屋、5号上屋、4号上屋の事業が相当進んできているように思われます。実際、中に入って見ることができないものですから、分からないですけれども、これらの事業の内容と、進捗状況について教えてください。 9 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 クルーズ客の利便性や安全性の向上を図るために、もともと物流で利用していた上屋の旅客受入れ機能の高度化事業として改修が進められているものです。  海側から日の出埠頭を撮ったこちらの写真を御覧いただきますと、今、委員のおっしゃった4号、5号、6号の上屋というのが、一番左側から旧4号、真ん中が旧5号、一番右側が旧6号の上屋になります。進捗状況についてですけれども、一番左の旧4号上屋は現在は耐震補強工事が行われていまして、本年度末に完了予定ということです。令和4年度は消防設備などの法令上必要な工事に着手しまして、4年度末に完了予定です。そして、令和5年度から待合所として利用可能になりますが、併せてその他の活用方法も検討しているというものです。  次に、真ん中の芝生広場と書いたところ、旧5号上屋ですけれども、ここはもう既に上屋が撤去されておりまして、現在、芝生緑地として整備をしている、供用開始済みということです。  また、この芝生緑地に隣接しまして、写真でいうと上側になりますけれども、観光バス用のバスシェルターの整備も進められておりまして、これは令和4年度内に完了予定と聞いております。  最後に、一番右の6号上屋は県による内装の改修をしておりまして、工事は完了しております。ここは、出入国管理などのCIQ検査を行うためのスペースとして供用開始しております。主な工事内容としては、内装の壁だとか、柱に県産材の腰壁をあしらいまして、床の塗り替えを行っていると聞いております。 10 ◯高木委員 もう一度今の絵を見て、話をしたいんですけれども。そこの黄色の部分が海洋文化施設予定地ということになって、今は何もないと、空き地という状況になっているということでございます。  それと、右上の大型商業施設がドリプラかと思うんですけれども、この周辺に石造りのれんが倉庫があったりとか、港のにぎわいに対して公民連携、県・市・民間等が一体となってにぎわいを進めていくんだという事業であると思われます。その中で、市の海洋ミュージアムだけが既に1年遅れているという状況に対して、もうこれ以上の遅延は許されないじゃないかと私は考えるんですけれども、当局はいかがでしょうか。 11 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 今、委員がおっしゃったように、日の出地区は県の事業のほかに民間企業においても周辺の歴史的倉庫群の利活用とか、駐車場整備の検討が行われており、このエリアのにぎわい創出に向けて公民一体となって、確かに進めております。  海洋文化施設の整備についてはその中で牽引役を担う重要な位置づけでありまして、この施設の再開こそが周辺の民間開発の起爆剤になるものです。本施設は開館までに約4年を要します。日の出地区の面としての開発を視野に、周辺の動きと連携しながら、アフターコロナをにらんで今から後れを取ることなく、この事業を進めていきたいと考えております。 12 ◯高木委員 このコロナで経済状況が大変傷んでいるという今だからこそ、やっぱり後れを取らずに始めていただきたいと考えております。 13 ◯堀委員 引き続き当局に伺ってまいります。  海洋・地球総合ミュージアムの社会的使命は何であるのか。昨日、日本平動物園の竹下園長から動物園の社会的使命として、種の保存、教育、研究、レクリエーションと4つ挙げられましたが、本ミュージアムは水族館機能から博物館機能もあるということで、まずは社会的使命は何であるのか、教えてください。 14 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 この施設は国内外から人々が訪れ、交流する、そういった国際海洋文化都市・清水の実現を目指して、その中心的な施設として、総合計画に位置づけられて準備しているものです。施設自体の基本計画において、4つの効果を生み出すことをミッションとしています。  そのうちの1つが国際海洋文化都市としてのブランド化。それから、国際的な集客とにぎわい創出、海洋分野を開く研究教育の促進、海洋産業の振興と経済波及です。  これらを実現していくためには、施設の中身、コンテンツが重要になってまいります。この施設は、世界的にも特色があって、湾としては日本一の2,500メートルの深さを持つ駿河湾をテーマに、そこを研究フィールドとする学術研究機関、それから、海洋産業が集積している清水だからこそできる世界でオンリーワンの施設を目指しております。  また、駿河湾は魚種が豊富です。そこに生息する深海魚など、そういった生物は我々に身近ですが、ほとんど知られていない駿河湾の深海、その神秘についてあるもの探しで磨き上げて、それこそパートナーとなります東海大学、JAMSTEC最先端学術コンテンツを分かりやすく皆さんにお届けして、魅力ある展示につなげて、知的好奇心を充足させるようなことを考えております。  また、ここは単なるアミューズメントではなくて、楽しみながら学ぶエデュテインメントコンテンツ──エデュケーションとエンターテインメントの言葉なんですけれども、それを充実させることによって、教育要素も盛り込みます。未来を担う子供たちの感性だとか、創造力を伸ばす場であることもここの重要な使命です。  これらの取組によって、このウォーターフロントのにぎわいですとか、人々の海洋への関心を高めまして、海洋の研究産業を活性化させることで港町清水の活性化につなげていく、これが使命になると考えております。 15 ◯堀委員 では、次の質問に移ります。  令和元年で議案可決された当時と比べてもポストコロナ時代、先ほどもコロナ禍で懸念があるという話もありましたけれども、現在の状況下において、本事業を取り巻く環境、社会情勢は変化しているわけです。今回、上程された中で、大幅な変更なく、債務負担行為が上程された理由について分かれば教えてください。 16 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 令和元年度の可決から変化したものとしては、まず、感染症対策ですけれども、ハード、ソフト両面から要求水準書を見直しました。事業者における感染予防ノウハウが蓄積している中で、事業費の大幅な変更を加えることなく、実現が可能となったということが1つあります。  また、需要見込みについてですが、先ほどもありましたけれども、本事業に関心を示す事業者とこれまでヒアリングをしてきましたけれども、やっぱり開館が4年後であることですとか、これまで以上に感染症対策が進むだろうということ、それから、中部横断自動車道等の整備ですとか、クルーズ船の再開によって新たな需要が見込めることから、本市が予測している需要は十分見込めるのではないかという意見もいただいています。  これらのことから、PFI事業における性能発注である民間の創意工夫によって本市が見込む需要予測に基づく事業成立が見込めることから、債務負担行為額を変えることなく上程させていただいたということです。 17 ◯堀委員 私も要求水準書案を拝見しましたが、感染症対策についても記述があるので、その辺もしっかりと反映されているものと理解しております。  それで、先ほどもありましたが2月28日に清水区自治会連合会清水商店街連盟清水ホテル旅館組合静岡商工会議所、合計10団体から田辺市長に要望書が提出されたわけで、これを当局としてどのように受け止めているのか、お答えください。 18 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 やはり地元である清水からこのような要望書が提出されたということは、本市が目指す国際海洋文化都市・清水の実現に、あとは海洋文化施設を核とした清水地域の将来の発展の可能性に大きな期待を寄せていただいていると受け止めております。  この地元の期待をしっかりと受け止めて海洋文化施設を整備し、先ほど申し上げました施設の使命、ミッションの実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 19 ◯堀委員 私としては地元の自治会連合会からの要望ということで、市民の期待も大きいものと理解しております。次の質問に移ります。  4次総策定において、横断的視点とされているSDGsとデジタル、脱炭素社会の実現について、本事業ではどのように反映されるかを教えてください。  また、4年前に葛西臨海水族園に行ったときに、30年以上前の施設だったものですから、バリアフリー化についていろいろ苦慮されている話も伺ったので、バリアフリーとかユニバーサルデザインとか、その辺についても教えてください。 20 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 SDGs等の何点かの質問についてですが、まず、1点目にSDGsの推進については、やはりナンバー14の「海の豊かさを守ろう」をメインターゲットといたしまして、この施設の取組を通じて、海洋問題、生態系に関する学習、水質資源の保全の重要性、こういった学びの機会を提供したいと考えております。  次に、DXに関しましては、本施設では、水槽の魚だけではなくて、映像などデジタル技術を駆使した展示も求めております。  あと、ハンズオン機器、これは体験しながら触ったりする、そういう機器を用いて、通常の見て回るだけではなくて、理解を深めるような解説をするように、また、コロナ対策としても、デジタル機器を駆使して、対面でなく非接触でも説明が可能となるようなことを要求水準書に盛り込んでおります。  そして、脱炭素社会の関係ですけれども、やはり省エネルギー利用の推進ということで、環境に優しく維持管理が容易な施設づくりを求めておりまして、エネルギーを無駄にしない、それから、環境への負荷が少ないことを要求水準書に求めています。  この日の出地区においては、脱炭素先行地域計画ですとか、カーボンニュートラルポートの動きもありますので、そちらも注視しながら対応していきたいと考えております。  最後に、バリアフリーの関係ですけれども、公共施設ですから、まず、前提として法令等の遵守を求めております。その中で、御指摘がありましたように、バリアフリー新法に基づく対応ですとか、静岡県福祉のまちづくり条例の基準などをしっかりと守ることを要求水準書で求めています。  また、さらに建築計画の基本要件としては、ユニバーサルデザイン対応、それから、利便性の確保も明記して適切な動線確保ですとか、視認性のいいサイン、そういったものの計画を求めております。 21 ◯堀委員 SDGsの視点からも本ミュージアムが担うべき役割、使命は大きいものと理解しております。次の質問です。  先ほどありましたとおり、東海大学やJAMSTECとの連携が本事業の特徴として挙げられると思います。あと、東海大学に関しては、後で宮城島委員から質問があると思いますので、JAMSTECとの連携について伺いたいと思うんですが、一例として、本年1月31日にJAMSTECが今建造を進めている北極域の研究船の清水港への誘致と基地化を目標に、国会議員による駿河湾スマートオーシャン議員連盟が設立されたと伺いました。これは、本市の海洋ミュージアムにとっても非常に大きな追い風になり得ると感じておりますが、どのように受け止めているのか、お答えください。 22 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 連携の中で、JAMSTECとの関わりということですが、東海大学、JAMSTECともに令和元年に「静岡市海洋文化拠点施設学術コンテンツの集積等に係る協力に関する覚書」という、コンテンツの提供を協力していただく覚書を結んでおります。  その中で、特にJAMSTECとは、これまでも清水海洋展ですとか、「ちきゅう」の一般公開で連携して御協力をいただいております。まず、何といってもJAMSTECは世界有数の海洋研究機関です。こちらが駿河湾を研究フィールドとしている中で、特に深海2,500メートル、深い部分の最先端の情報発信ができるということは非常に魅力であると、強みであると感じております。  また、今、委員がおっしゃった駿河湾スマートオーシャン議員連盟の関係で、北極域の研究船が清水港に誘致された場合には、その調査内容が非常に興味深いもので発信していけるのではないかという期待があります。  JAMSTECからは海洋ミュージアムを利用した研究活動や成果の発信、アウトリーチの場として期待もいただいておりますので、本市とJAMSTECと双方にメリットをもたらすような連携をこれからも図っていきたいと。  駿河湾スマートオーシャン議員連盟の設立については、新聞報道でもありましたけれども、今後、駿河湾の特性を生かして、国内を代表する海洋研究拠点の構築が進めば、海洋研究の機能が清水港にさらに集積されるということで、海洋を軸としたまち・ひと・しごとを創出していくことにつながりますので、国際海洋文化都市・清水の推進に非常に追い風になるのではないかと受け止めております。 23 ◯堀委員 JAMSTECに関しては、くしくも今日、東日本大震災から11年目ということで、JAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう」は地震のメカニズムを解明する研究船ということで、そういったものとの連携は、本市において防災の観点からも非常に意義のあるものだと思っておりますので、ぜひそこも発信していただきたいと思っております。  次の質問なんですが、今回、大型公共投資ということで、こういった事業の推進においては、エビデンスに基づいた政策立案が非常に大事だと、当然、思っているんですが、それに加えて、市民の皆さんが納得していただけるように丁寧に説明するプロセスこそ私は大事であると考えております。  そこで、伺いますが、市民理解を深める取組や機運を高めていくPR活動を行ってきたかどうか、お答えください。 24 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 確かに市民の皆さんの理解を高めていくことは非常に大事だと思っております。  これまで、新型コロナが感染拡大する前は、国際海洋文化都市の実現に向けて、また、海洋文化施設の整備に向けて、東海大学やJAMSTEC、それから、海洋に関わる企業の皆さんに御協力をいただきながら、清水海洋展と称したイベントを通じて海洋文化施設への期待ですとか、機運を高めるような取組をしてまいりました。  毎年行われていたんですけれども、特に2019年、清水港開港120周年の海フェスタで、海洋文化施設整備の周知活動を実施して、そこでアンケートを行いました。その中で、1,000件を超える回答をいただいたんですけれども、その中でも多くの期待の声をいただいていたということです。  残念ながら、この2年余りはコロナ対策によるイベントの自粛も多かったものですから、再開の機会を探っていたところもあるんですけれども、なかなか周知できてこなかったものですから、これからまたオープンまでの4年間で皆さんに機運が盛り上がるようにしっかりと説明をしていきたいと考えております。 25 ◯堀委員 コロナ禍でなかなかイベントができない状況は理解できます。  例えば、マリンターミナルの1階にマリンギャラリーがあるんですが、JAMSTECや東海大学がいろいろ生物とか、模型とか出展していて、非常に内容が濃いものがありますので、そういったところを通じて機運を高めていってもらえたらと思っております。  最後の質問にさせていただきますが、先日も松坂屋静岡店でこの春にアクアリウムがオープンしますと報道されましたが、その影響についてどのように受け止めているか、お答えください。 26 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 松坂屋静岡店におけるアクアリウムへの影響ですけれども、松坂屋がオープンを予定しているこの施設は3月9日付の報道資料を拝見しますと、百貨店の7階のフロアに約1,800平米を整備すると伺っております。  一方で、海洋文化施設整備が9,500平米ということで、一概には比較できないですけれども、その規模からいえば、大きな影響を受けることはないと考えております。  また、松坂屋のほうは、生き物や環境への関心を喚起し、環境社会に貢献するというふうなことを書かれておりましたので、そういった部分でも本市が目指している海洋文化施設との融和性があれば、連携も視野に入れていきたいと考えております。 27 ◯堀委員 ぜひ松坂屋さんとも連携していただいて、そこから海洋ミュージアムにいざなうような仕組みもつくっていただきたいです。やはりSDGsの視点から、例えば、環境エンリッチメントに配慮した水槽という意味でも、今回、東海大学が協力してくださっているということで、そういったことも松坂屋さんにアドバイス等できるんじゃないかと思っております。  ちょっと意見・要望になるのですが、市民参加という部分で、やはり市民の皆さんあっての海洋ミュージアムだと思っております。例えば、八戸では、マリエントで「ちきゅう」たんけんクラブとか、子供たちを対象にした活動があったりとか、参考にしたモントレーの水族館は市民参画のボランティアで運営していますので、そういったこともぜひ取り入れていっていただきたいと思っております。 28 ◯浜田委員 それでは、質問させていただきます。  先ほど高木委員、堀委員からも市民の期待を一つテーマでお話されておりました。私たちもやはり反対させていただく中で、市民の皆さんからの期待度が、どのようなものになっているかが一番重要ではないかと思っております。そこで、お伺いします。  このコロナ禍になってから、市民の海洋文化施設に対する期待度について、どのような調査を行っているのか。また、市民からの期待度はどのようなものになっているのか、教えていただきたい。  また、海洋文化施設の建設の可否について今後アンケート調査を予定していくのか、お答えください。 29 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 期待度をどのようにはかっているかということですけれども、先ほど答弁させていただきましたように、このコロナ禍になってから、アンケート調査は行っておりません。ただ、先ほども申し上げましたように、清水区自治会連合会さんから要望をいただいたということは、非常に期待がされているものだという認識はしております。  そういう中で、その可否についてのアンケートは、これまでもやってきておりません。というのは、もともとが平成26年に魅力ある清水をつくる会の提言を受けて、検討を開始した市民発意の事業として進めてきました。そういう中で、市民の皆さんの意見を取り入れながら、進めていきたいということで、アンケートで御意見をいただきました。その中では、期待する声がほとんどです。反対する声も少数ではありましたが、ありました。ですので、可否をアンケートしていないものですから、今、それが数字でどれくらいかということは、特に把握しておりません。  また、今後についても同様にそういったアンケートをする予定はありませんが、やはり市民の皆さんへの周知ですとか、御理解をいただくような発信はしていきたいと思っております。 30 ◯浜田委員 建設の可否についてのアンケートを今後行う予定がないということが、ちょっと私としては残念なのですが、本事業につきましては、総事業費約240億円の静岡市合併後の最大規模のプロジェクトということもあり、また、社会情勢も踏まえた上で、やはり慎重に進めていっていただきたいということが私たちの思いでもあります。  そういったことも踏まえまして、今後、この施設に対しての市民説明会というものが必要だと私は思うのですが、その市民説明会について、どのように考えているのか、お答えください。 31 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 市民説明会の開催ですけれども、現在、海洋文化施設は基本計画ですとか要求水準書でイメージを示しているところなんですけれども、今後、事業者を公募するに当たって、事業提案が出てきて、公募者が決まれば、より具体的な施設像が見えてくる状況になります。  そこで、展示予定のコンテンツですとか、日の出エリア全体の将来計画、それから、清水の発展を市民の皆さんに期待してもらえるような情報発信を行っていきたいとは思っております。  今後、コロナ禍の状況を見ながらになりますけれども、市民説明会という形ではなくて、市内外の各イベントに出張するなど様々な機会を通じて、認知度と期待度を高めていきたいと考えております。 32 ◯浜田委員 この最大規模のお金を動かすというところでの機運を高めていくという意味でも、やはり市民の皆さんの声を聞く場を設けることは、必要ではないかと私は思っております。それに関しては、討論で述べさせていただきます。
     入館者の需要予測についての考え方をお聞きしたいと思っております。事前の説明の中では15年間で約689万人で、初年度で67万人から、安定期では約40万人という試算をされていると事前の説明で聞いております。もう一度改めて正確な数字で示していただきたいのと、数字の具体的な根拠は何か、お示しいただきたいと思います。  また、入館者数の予測、根拠としまして、類似施設より10%増やしているとした理由は何か。また、入館料について現在どのように検討しているのか、併せてお答えください。 33 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 入館者と入館料金等の御質問ですけれども、まず、需要予測につきましては、統計学上のデータ解析手法の一つであり、よくマーケティングにおいても一般的に使われるものですが、重回帰分析の手法を用いています。  まず、公設で地方都市にある比較的規模が小さめ、特定のテーマを展示しているような水族館を全国から17選びまして、各施設の実績を基に入館者を測るためのモデルをつくりました。そのモデルに今回の海洋文化施設の固有データである施設の面積とか、周辺の商圏人口をインプットしまして、有料入館者数を予測しました。  その結果、具体的な正確な数字ということですけれども、開館の1年目は67万142人、その後、年数とともに低減し、15年目の安定期には40万3,700人と見込んでおります。15年間の合計では688万8,737人を見込んだということになります。  あと、算出過程で、10%増とした理由ですけれども、これは、先ほども答弁させていただきましたように、性能発注ということでやっておりますので、サービスの質の向上とか、新たなサービスを展開することで収入増が期待できる、そういうPFI事業の特徴を捉えて、内閣府が示している手引の中にありますけれども、その利用料金収納増加率10%を採用したものです。  そして、最後、入館料金については、こちらも近傍の水族館とか博物館の入館料金や市場調査を参考に、本市のミュージアムは積算上は大人1,500円ということで設定しました。実際には、今後の事業者提案が出てきまして、それに基づき、市が認めた額が入館料金となって設定していくことになります。 34 ◯浜田委員 入館料について、もう少し議論したいと思います。  先ほど大人1,500円、子供750円としたとありました。他の静岡市内の類似施設、日本平動物園では大人600円、子供150円、歴史文化施設では500円、企画展では1,800円と考えておりまして、今回の海洋文化施設の教育面、教育施設としてはほかと比べて高いのではないかと思います。  そういった意味で市内の子供たちへの配慮というものが不足しているのではないかと思いますが、入館料金について、市内への配慮はどのように考えているのか、お答えください。 35 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 この施設は、そういう教育的な部分もあるんですけれども、民間事業者の運営ノウハウを生かした集客施設としての役割も併せ持つ施設です。今後、事業者提案に基づいて幾らと設定するかというところもありますけれども、現在のところは市の積算上は1,500円と考えております。 36 ◯浜田委員 私からの質問は最後にさせていただきたいと思います。  この施設について気を付けなければいけない、考えなければいけない一つの話としましては、やはり誘客力、目玉というものをどのように考えているか、まずお聞きしたいと思っております。  先ほどの答弁の中でも、他市町にはないオンリーワンを目指していくと言っておりましたが、まさにこの全国で他にない特徴が必要だと思っております。改めて、本施設の世界に誇れる要素は何か、お答えください。 37 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 誘客力、自慢できる部分、特徴ということですが、先ほど答弁させていただいたとおりで、やはり駿河湾をテーマとして、東海大学、JAMSTECとの連携によって世界に発信していくところが特徴です。例えば、水族の話でいきますと、珍しい深海魚ですとか、あとは他の水族館では展示実績の少ない生物、そういった積極的な展示は行えると思います。  多分、委員がおっしゃるのは、いろんな水族館において、ある特定の魚種をイメージとして展開しているというようなことかと思いますけれども、それについても事業者の提案による部分もあると思います。今の想定では、シンカイザメですとか、シュモクザメも想定しておりますけれども、そういった目玉の展示も出てくることになります。  先ほど答弁しましたアンケートの結果において、この施設では、例えば、深海の水族生物の展示を求める声が非常に多かったです。あとは、体験型プログラム、ワークショップ、参加型コンテンツを期待する声も多かったものですから、これは積極的に取り入れてやっていきたいと思っています。 38 ◯白鳥委員 創生静岡では、何度となく海洋文化都市政策課にも来ていただきまして、説明を聞きました。本会議などの質問もいろいろさせていただいているわけで、また、今の委員会での質問の答弁についても聞かせていただいておりますけれども、それでもなかなか市民への説明、あるいは市民の理解、自民党さんからも指摘をいただいているような状況で、なかなか厳しいスタートを決断しているという背景がよく理解できたと思いました。  その中で、私からも幾つか質問させてください。  まず、経営の問題です。計画が発案された当初においては、独立採算を前提としてスタートしたように記憶しております。  その後、事業者との聞き取りの中で、独立採算はなかなか厳しいということで、市の負担で70億円という金額が出てきました。その後、また聞き取りの中で、それでも社会情勢の変動が大きい中では、なかなか厳しそうだということで、一つの担保とするような形でもってプロフィットロスシェア制度が導入されたということを経過として理解しております。  そういう意味で、経営見通しについて、聞くたびになかなか厳しいということで今まで来ていると思っておりますけれども、今までの経過について、まず、経営的な捉え方、見通しをどんなふうに捉えてきているのか、その辺のところについて改めてお伺いいたします。 39 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 ロスシェアを含めた経営の見通しということですけれども、もともと独立採算のお話もありましたけれども、基本構想を策定していく過程で、いろいろと教育的部分が出てきたりですとか、市が負担するべきところが入ってきたということはございます。  今、市が想定している需要予測でいけるという見込みが出てきている中で、事業を再開しようとしているわけなんですけれども、このロスシェア制度というのは、この施設が水族館と博物館を融合した他に類を見ない施設ということで、入館者見込みが難しいという声が当初あったものですから、その事業者の参画意欲、懸念を和らげるために導入した制度で、実際PFIにおいて他都市でも導入実績がある制度です。  これは、やっぱり事業者にとっては減収リスクの一部を市が負担することになるということで、万が一、収入減が起こった場合にはその備えとなると。ただ、本市が想定しているようなマイナス10%までは全額事業者負担ですので、最初からそのロスシェアを見込んで収支計画を立てることはまずありません。  また、運営期間中には、本市の運営モニタリング、それから、融資をしている金融機関による財務モニタリングも毎回やっていきますので、経営状況について外部から評価を受けることになります。  一方で、このロスシェアの反対のプロフィットシェアでありますけれども、逆に収入が大きく上回れば、その分、利益の一部が市にも還元され、新たな財源が期待できるという制度です。このプロフィットシェアとロスシェアをセットで、本市と事業者、双方にとって必要な仕組みであると考え、これで収支計画を立ててやっていけるものと考えております。 40 ◯白鳥委員 導入した背景を聞くと、なかなか変動が大きいということで、赤字経営を心配して、ある程度、事業者の参入に向けた対応として取られたということで、今の説明だとプロフィットシェアを優先して説明されるんですけれども、導入経過を見ると、そんなような経緯なのかなと思いました。  次に、施設の耐用年数についてお伺いいたします。いろんな水族館について、実は私たちも視察させていただきました。施設管理は、非常に大変で、塩水を使ったりということもあったりとか、あるいは水の確保等、施設の耐用年数なども含めて、なかなか大変だというお話を聞いております。今の見通しとしましては、耐用年数をどんなふうに捉えているのか、お伺いいたします。 41 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 この施設の耐用年数ですけれども、静岡市アセットマネジメント基本方針を基に耐用年数は60年と想定しております。 42 ◯白鳥委員 60年というのはいろんな修繕工事等を積み重ねた結果として、全体として60年という数字だろうと思います。  既に仕様書の中にも8年目にリニューアルが行われると。そのときにはある程度の修繕も必要になってくると推察するわけでありますけれども、規模的にそういった修繕にどの程度予算がかかるか。60年という耐用年数に対してどの程度の修繕の予算が必要になってくるのか、その辺について見通しをお聞かせください。 43 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 8年目にリニューアルということで、それを含めた費用ということですけれども、まず、実際に行うリニューアルの時期は8年目は市の想定ですけれども、事業者の提案によります。積算上は運営の8年目に半数程度の展示物のリニューアルを想定しておりまして、その費用などに11億5,400万円、これは債務負担行為額の中に含めて計上しております。  そして、60年を見通したということですけれども、これはある一定の改修時期に合わせて15年を運用期間とすると、4スパンありますが、同じことを繰り返すと。ただ、15年後というのは建物の長寿命化という改修もしていかなければなりませんし、集客施設でもありますので、最先端技術の導入ですとか、ニーズに合わせた内容のリニューアルも予定されております。  次の機会ですけれども、例えばその後の管理運営も一体に行うPFI事業としてRO方式が有望だと考えておるんですが、その費用について、またこの運営でトラックレコードといいますか、運営実績を見た上で積算していくものになるかと思います。 44 ◯白鳥委員 修繕にはかなりの費用がこれから追加されていくことが想定されるということであります。  今回はコロナということで、大分、他の施設も入館者数が激減しているという状況でありまして、こういったことは、起こってほしいということではなく、なくてありがたい話になるわけですけれども、残念ながらそういうこともこれから想定内になってくるということであります。  あるいは、それ以外の天災などによる入館者の減も想定されると。しかし、指定管理といいますか、PFIということで進めていくということになりますと、そういったことに対するリスクも考えなければいけないだろうと思います。そういったときに、市としてどういうふうに対応していくんでしょうか。その辺のところをお聞かせください。 45 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 今回のコロナ禍、この2年ぐらいですけれども、本市の対応実績としては、利用料金制を採用している公の施設では、緊急事態宣言期間中に施設を閉鎖した場合の収入減ですとか、あとは再開した後、コロナ禍の影響で例えば例年の入館者数より大幅に減ってしまった場合の減少分を市が補填しています。海洋文化施設についても、基本的には同様の取扱いとなると認識しております。 46 ◯白鳥委員 そうしますと、ロスシェアということで、本会議では、最大で10億8,000万円、余分に費用がかかる可能性があると示されておりますので、そういったときにさらに税金から費用が捻出されていくということであります。  次に、提案理由の中でもお話させていただきましたが、経済波及効果について伺ってみたいと思うんですけれども、コロナ前には600億円という数字が示されました。240億円というお金をかける割には、アリーナの効果が先日出ておりましたけれども、比較にならない波及効果だと、かなり低いと感じておりますけれども、現在はその波及効果について、どの程度と捉えているのか、伺っておきます。 47 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 経済波及効果は令和元年9月に出したものですけれども、このときは、中部横断自動車道の開通の影響を入れていない。それから、クルーズ客船の影響を入れていない。そういった状況での試算でした。試算の前提となる分析対象というのが、施設の建設費、施設の運営指数、来館者数の指数を入れて、本市が見込んでいる需要予測を前提とした事業収支計画に基づいて波及効果を出しております。その需要予測が、コロナ後においても変わらないという見込みを立てておりますので、そうしますと、この600億円というのは変わらないということです。  なお、この経済波及効果を依頼した経済統計学の専門の静岡大学名誉教授の土井先生に、コロナ禍において、前回の分析結果をどう考えればいいかと伺ってみました。そうしたところ、コロナ禍であっても各産業の生産技術が大きく変化しない限り、コロナ前の産業連関表に基づく分析が有効性があると。  それから、入館者見込みの推計については、コロナの感染状況によって外出者が今、波打っております。多いときには、本市の施設でも、例えば緊急事態宣言が明けた翌月は、2年前よりも多く来ているという施設もあります。  そういう状況の下、将来の推計値を変えることは、不確実性を持つということから、前回の分析については、コロナ禍の現時点でも有効性を持つという見解をいただいています。 48 ◯白鳥委員 先ほど浜田委員の質問に対して、初年度に大体67万人という数字が出されていますけれども、その中には、中部横断道と外国客船の関係が入ってなかったと、増加分が入っていなかったということですけれども、そうすると、入館者の予測はどんなふうに予測されますか。 49 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 先ほど答弁差し上げましたように、需要予測は、重回帰分析によって出しておりますけれども、その初年度67万人にさらに中部横断道の開通の要因ですとか、客船が再開した場合の要因も含まれてくるであろうということで、実際の数字は今のところ、算出しておりませんが、プラス要素として捉えております。67万人プラスアルファという形で受け止めております。 50 ◯白鳥委員 スタートのところの数字すら把握できていない形でもって、今回スタートするんだと、非常に不安な感じがいたします。  次に、以前から周辺の駐車場の整備、必要台数、どんなふうに査定しているのかということと、民間の整備計画が現在、何らかの情報が当局に入っているのかどうなのか。その辺のところについて説明をいただきたいということと、周辺の駐車料金は大体どのくらいになるのか、教えてください。 51 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 駐車場の必要台数ということですけれども、これは海洋文化施設の単独駐車場ということでなくて、日の出地区の周辺開発と併せて面で捉えた台数を想定しております。  このエリアに既にある駐車場が570台収容できますが、令和元年度に県が行った調査によりますと、周辺開発も含めると、約600台の駐車台数を見込むということです。 52 ◯白鳥委員 プラスですか。 53 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 プラスでなくて、全体で600台です。  その民間計画の把握ということですけれども、清水みなとまちづくり公民連携協議会では、会員の民間事業者、民間企業から需要が高まれば、それに合わせて周辺の低未利用地、周辺に空き地もありますけれども、そこを駐車場整備、運営していきたいという声が聞かれているということで、海洋文化施設の整備再開を待って、段階的に民間の駐車場の整備計画が進んでいくものと把握しております。  あと、周辺の駐車場の駐車料金ですけれども、1時間200円、以降30分ごとに100円という駐車料金となっております。 54 ◯白鳥委員 最後に、要望書の中にもありましたけれども、この海洋文化施設の建設が周辺、あるいは清水区、あるいは静岡市全体の経済の起爆剤だというお話がありました。その中で、周辺の開発ということがどの程度あるのかと。このような経済状況の中でなかなか厳しいと推測するわけでありますけれども、現在、当局はその辺の協議、どの程度進んでいるのかをお伺いしたいと思います。 55 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 日の出地区の周辺開発についてですけれども、本施設の整備と並行して、先ほど答弁しましたように、県が緑地ですとか、4号上屋の改修に取り組むほか、民間企業においても周辺の歴史的倉庫群の利活用ですとか、駐車場整備が検討されていまして、このエリアのにぎわい創出に向けて公民一体となって取り組んでいると。  公民それぞれの事業の概要や状況が集約された周辺開発の状況については、今後、清水みなとまちづくり公民連携協議会が作成していく日の出・巴川河口地区のガイドプランに具体的に示されていくことになります。  やはりこの海洋文化施設の再開を待って、民間の事業が動き出すということですので、そういったものをガイドプランに落とし込んで、公表されていくものと捉えております。 56 ◯白鳥委員 いろんなことを明らかにしていただきたいという思いで質問させていただきました。また、後ほど浜田委員から討論させていただきますけれども、残念ながら、経営の問題にしても、あるいは周辺整備にしても、駐車場の問題にしても、これが本当に起爆剤になるのかどうなのか、曖昧だったと感じました。そのことだけ申し上げて質問を終わります。 57 ◯山梨委員 それでは、もうたくさん質問が出ましたので、少しだけ聞かせていただきたいと思います。  今、もう様々議論が出てきたところではあるんですけれども、やはりクルーズ船の再開もこれから見込まれていくだろうと。そして、先日も市民の代表、また、経済界からも要望があり、市民の期待もあると。こういった中で、市外また県外からの来客も非常に期待されるところではあるかなと思うんですけれども、長年地元では中部横断道が期待されてきて、やっとこれが開通になったわけですけれども、この中部横断道開通というポイントで、この新たなインフラ整備の効果をどのように捉えているのか、教えてください。 58 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 中部横断自動車開通の効果ということですけれども、静岡-山梨間の開通によりまして、これまで山梨-静岡の所要時間が短縮されたということが非常に大きく、人の流れの増加が期待できると感じております。  昨年10月にNEXCO中日本と国土交通省が連名で発表した開通前後の交通量は、平日で3割増加、7,700台余り、休日では4割増、1万1,400台余りとの発表がありました。一定の開通効果が見られている見解がありましたけれども、本施設の経済波及効果を算定した際には、先ほども答弁しましたように、この効果は想定しておりませんでしたので、こういった集客増加につながるプラス要因として大いに期待しております。  また、こういった沿線市町に対しても、プロモーション活動を通じて誘客を図っていきたいと考えております。 59 ◯山梨委員 大変期待されているということが分かりました。私も同じような意見で、これがまた大きな後押しになるのかなと。  ただ、一方で、先ほど白鳥委員からも駐車場の問題、指摘がございました。休日になると、河岸の市も非常に混んだりとか、特にこれが遠方からのお客さんが非常に多いのを私も清水区民の一人として大変実感しているところです。そうしますと、やはり交通の問題、駐車場の問題等は避けては通れないと思います。  それで、この資料-2の中の108ページの一番下のところに、海洋文化都市推進事業ということで、日の出地区交通円滑化事業と記載があるんですけれども、これもそうした状況を踏まえて入れられていると思いますが、この狙いであったり、また、先ほど駐車場について民間からも未利用地の活用について意欲があるという捉えでありますけれども、大型バスについても大変期待されるところでありますが、これについてどのような対応をしているのか、教えてください。 60 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 日の出地区交通円滑化事業につきまして、海洋文化施設をはじめとして、先ほども申し上げましたように県と民間の開発も予定されていることから、隣接する国道149号の交通の負荷がかかるということが想定されているものですから、令和4年度にシミュレーションを行いまして、例えば、右折レーンが渋滞しますと、後続の直進レーンにも影響しますので、そういったところが最適かどうか、そういったものをシミュレーションして、警察と協議しながら、必要な措置を講じていくための調査です。  そして、大型バスの関係ですけれども、これに対しても要求水準書の基本要件として、団体観光用の大型バスとか、タクシー、そのほか福祉車両の利用にも合わせて車寄せを造るという計画を求めております。 61 ◯宮城島委員 実は、私は去年3月まで東海大学の海洋科学博物館に勤務しておりまして、こちらの水族館に関して30年以上、運営、営業に関わってまいりましたので、この辺は非常に関心を持っております。  当局から説明がありましたが、改めて海洋文化施設と東海大学の海洋博物館との協力体制はどのように想定しているか、もう一度御説明ください。 62 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 東海大学海洋科学博物館との協力体制ということですけれども、こちらの博物館は日の出にできる施設の水生生物の飼育ですとか、管理、調達を担っていくことを予定しております。その中で、生物の状態によって、三保の海洋科学博物館の一部をバックヤード機能として活用させていただくということも予定しております。ただ、どういったものをバックヤードとして活用させていただくかというのは、やはり事業者が決定してからボリュームですとかも含めて利用について協議、調整を行っていくことになります。 63 ◯宮城島委員 去年、東海大学は開館から50年を迎えました。当初、私が行っている頃は、東洋一の水族館ということで、清水市時代ですけれども、約80万人が来られました。その中から、去年の3月まで私もおりましたが、水族館は景気に左右されない、根強い人気がありましたし、清水市時代から合併してからも水族館というのは非常に市民の楽しみになっておりますので、今後、また後で意見・要望の中で述べさせていただきますけれども、そういう形でぜひこの辺をしっかり吟味して、進めていただきたいと思います。 64 ◯尾崎委員長 ほかに質問はございませんか。             〔「ありません」〕 65 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、質疑を終了します。  ここで暫時休憩といたします。                 午前11時52分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時再開 66 ◯尾崎委員長 委員会再開に先立ちまして、皆様に申し上げます。  東日本大震災の発生から本日で11年を迎えます。震災により犠牲となった多くの方々の御冥福をお祈りするため、発災時刻の午後2時46分に、黙祷を捧げたいと思いますので、皆さまの御協力をお願いします。  それでは、休憩前に引き続き会議を再開します。  質疑を続けます。  次に、議案第26号の修正案関係部分以外とそのほかの議案に対する質疑を行います。  質疑がありましたら、どうぞ。 67 ◯高木委員 それでは、よろしくお願いします。  資料-2の102ページ、産業振興プラン推進事業についてお聞きします。  まず、産業振興プランは全ての産業に関わるものと思われますけれども、現在の市内の産業の課題についてどのように捉えているか、教えてください。農業、製造業、商業、それぞれにお願いしたいと思います。 68 ◯金丸産業政策課長 産業の課題ということで、大きなテーマになりますけれども、ポイントで申し上げたいと思います。  まず、産業全般を通じて、担い手不足であるとか、労働力の確保が大きな課題であることと、昨今の経営環境の変化、コロナ禍も含め、目下のこの世界情勢の悪化による原材料の高騰であるとか、そういった大きな変化の中でいかに事業の継続ですとか、事業の再構築を図っていくかが大きなテーマになってくるかと思います。  また、産業別に申し上げますと、まず、一次産業において従事者の皆さんの安定的な所得の確保に向けて、市産品の高付加価値化、ブランド化を高めたり、事業の効率化であるとか、優良農地の確保、また、今後は環境に配慮した農業といったことも課題と考えております。  そして、二次産業、ものづくり産業ですけれども、ITの活用による生産性の向上であるとか、脱炭素の取組の推進、また、特に地場産業におきまして、後継者の育成ですとか、技術の保存、継承が課題であると考えております。  最後に、三次産業は商業、飲食、サービスが消費者に一番近い産業ということで、今回のコロナの影響も非常に大きく受けているところでございます。今後、観光誘客と融合した消費の取り込み、回復であるとか、これは以前から課題になっていますけれども、消費者ニーズもそうですし、Eコマースですとか、卸の中抜きという、要は流通構造全体の変化がございますので、そういったものにしっかり対応していくという課題があると考えております。 69 ◯高木委員 これからプランを策定していくことになるんですけれども、大きなキーワードとしては、グリーン、デジタル、SDGs、アフターコロナなどが考えられますが、一つは策定の仕方、どのような形で策定していくのかと、それぞれの産業の課題に対する解決策といいますか、将来の方向性をどのように考えているか、お聞かせください。 70 ◯金丸産業政策課長 来年度プランをしっかり策定していきたいと思います。現在、第2次産業振興プランの総括であるとか、市内産業の現状の分析等々進めておりますので、課題整理をしっかり行いまして、来年度以降またさらに企業のヒアリングですとか、産業活性化懇話会、中小企業、小規模企業応援会議等々で様々な御意見をいただく。また、パブコメ等の市民参画手続で御意見をいただきながら、しっかり来年度策定を進めていきたいと考えています。  もう1つ、その産業振興の方向性や考え方につきまして、今、委員がおっしゃったように、グリーン、デジタル、SDGs、コロナの関係がキーワードになってくると思っております。それらは、個々の課題であると同時に、共通した価値観としていかにこの経済活動を持続可能なものにしていくか。要は、そのときに社会的な課題解決と併せて経済と融合させたり、両立させたりといったことが大きな課題になってくると思います。  そういった中での1つの側面がグリーンであったり、その解決の手段の1つがデジタルであったりということと考えております。そういった大きな社会、経済の流れをしっかり取り込んで、そこに本市の産業の強みであるとか、特徴をどういうふうに生かして、市の産業の発展につなげていくかが一番大きなテーマになってくると思いますので、しっかり検討して、いろんな方の御意見をいただいて、よりよいプランをつくっていきたいと考えています。 71 ◯高木委員 ちょっと意見になるんですけれども、これまでの延長線上ではうまくいかないというようなもの、例えば農業も作るばっかりではいけないよという、さっきの高付加価値化とか所得の増をどうやってもたらすのかというところへの解決策ということや、特に商業、商店街については構造的にだんだん難しくなっていると。比較的ものづくり系というのは、いろんなタイヤを替えて努力されていると感じるんですけれども、構造的に課題を抱えている業種に対してまた新たな手だてをお願いしたいと思います。
     続きまして、資料-2の103ページ、中小企業等DX支援事業について、この事業をどのような手法で行うのか。また、委託事業とすれば、委託先はどういうところになるのか。その場合の市役所の役割はどういうことになるのか、教えてください。 72 ◯谷川産業振興課長 民間のノウハウを使って、企業に寄り添って、伴走型の支援を行う手法を考えております。業者はプロポーザル──公募型企画提案方式で選定する予定でございます。もう1つ、市の役割としましては、DXの取組支援を希望する企業の募集及び選定等を行う予定でおります。 73 ◯高木委員 すみません、よく分からなかったもので、お願いしたいんですけれども、その下の「ITなんでも相談窓口」を設置したIT導入に向けた生産性向上支援事業と、その上の中小企業等DX支援事業は、同じように見えちゃうんですけれども、違いについて教えてください。 74 ◯谷川産業振興課長 中小企業等DX支援事業ですけれども、生産性の抜本的向上や、新事業への進出、販路拡大など企業の個々の経営課題をデジタルを活用することで解決するということで、経営を変革することを目的に伴走型支援を行うものであります。これにより、モデルケース等をつくりまして、それを情報発信することで市内企業のDXの取組の啓発を進めていこうと考えております。ですので、抜本的な大きな変革です。  一方、IT導入に向けた生産性向上支援事業ですけれども、会議所と連携して行っております「ITなんでも相談窓口」がこちらになります。業務効率化やECサイトの作成などの相談に対して、ITコーディネーター等が具体的なIT機器やシステムツールを紹介しておりまして、日頃の課題解決というか、相談で、そういう形になっておりますので、どちらかというと、デジタル化の最上位を目指すことをDXと言っております。 75 ◯高木委員 もう一個同じようなことを聞きますけれども、産業振興政策上のDXとITとデジタル、この言葉の使い分けを何か一定のルールの下に使っているのか、雰囲気で使っているのか、その辺、いかがなものでしょうか。 76 ◯谷川産業振興課長 DX──デジタルトランスフォーメーションの定義は、経済産業省において、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データ等、デジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、商品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものやプロセス、企業文化、風土を変革し、競争上の優位性を確立することとなっております。これを踏まえて、本市としましては、デジタル技術の活用によるビジネスモデルや企業文化等の変革により、競争上の優位性を確立することと定義しまして、企業のデジタル活用の中の最上位、最高級なものというイメージを持っております。  あと、デジタルとIT、この2つにつきましては、2つの語句の明確な使い分けの定義というものはありませんけれども、国を見ていただきますと、かつてはIT総合戦略とかIT政策担当大臣などITが使われておりましたが、現在はデジタル庁、デジタル担当大臣などデジタルが主流となっております。  このような経緯を踏まえて、本市としましては、デジタルを具体的に活用するための手段であるシステムや機器、ソフトウエアサービスなどを総称してITと使っております。 77 ◯高木委員 私もよく理解できないんですけれども、市民の方にその辺よくわかるような政策とか、名前のつけ方とかをぜひお願いしたいと思います。  次の質問になります。  資料-2の104ページ、産業振興課の企業立地用地開発推進事業に絡みまして、111ページ農地利用課の農業振興地域整備計画策定事業について、用地という視点からちょっとお聞きしたいなと思います。  企業立地の推進において、用地開発が最も重要であると思っております。しかしながら、本市におきましては、新たな産業誘致の創出というのは、市街化調整区域や農業振興地域、いわゆる青地を開発する以外なかなか難しくなっていると思っておるんですけれども、商工部として、市役所内部の都市計画部や農林水産部に積極的な働きかけをしているのか。例えば、どういうことをしているというようなことがあるのか、ないのか。その結果がどうか、その進捗状況はどうかを教えてほしいと思います。 78 ◯谷川産業振興課長 まず、商工部として、都市計画部や農林水産部に積極的な働きかけをしているかということですけれども、企業から相談があった場合に各々対応しておりまして、産業振興課としては企業立地を推進するほうですので、都市計画部や農林水産部等へは産業振興課が窓口となって、話をつないで応援しております。あと、そういう関係の中で、企業立地の用地確保は大事なものですから、都市局と連携して、市街化調整区域の立地基準を見直したりとか、そういう活動もしております。  もう1つの、その結果がどうかということですけれども、立地基準の見直しにより、企業の立地が認められるケースも多々出てきております。多分大丈夫だろうというのがあるんですけれども、ただ、その次に基準を満たさなければならなくなる技術基準。その土地に広い道がつながっているかどうか、そういう部分がありまして、そういうところでつまずく場合。あとは、企業側が工業用水とか水をどうするかとか、排水処理の問題から、調整区域が青地ですと、そういうものが整備されていないということで、そこでつまずく場合。あと、その他ですけれども、全てが民間の土地で、地権者がいらっしゃいます。その関係で、地権者の調整や、調整できたとしても開発までの各種手続等がいるものですから、開発までに時間がかかってしまうという現実もあります。企業が今だと思ったときにすぐ動くことができないということで、話が流れてしまうケースが多くございます。 79 ◯高木委員 やっぱり僕は企業とその地域の皆さんとかの間に行政が入ってくれると一番やりやすいと考えておりますので、ぜひ企業立地を推進するという方向で関わりを深めてほしいと思います。  同様に、農林水産部では、農業振興地域整備計画を現在策定中だと思います。これは、青地をどうするかとか、白地にするかどうかを今回見直しているという話でございますけれども、そのときに、他部局からの意見・要望を聞く場はあるんでしょうか。 80 ◯杉本農地利用課長 今年度、基礎調査を進めておりまして、農業振興計画の計画変更は来年度を予定しておりますが、今年8月末を目途にこの計画変更の素案を完成させる予定でおります。  その内容につきましては、農林水産部をはじめとして、企画局、都市局、そのほか商工部の関係する各課に説明会を開催する予定です。そこで、各課からの意見を聴取しまして、計画に反映させていく予定でおります。  失礼しました。農業振興地域整備計画の計画変更を予定しております。 81 ◯高木委員 また後でも言いますけれども、どうしても人口減少とか、本市の抱える課題に対して、1つは働く場所をどうするんだというところがやっぱり大きな課題になりますし、やっぱり企業立地が推進しないと働く場所が増えていかないということがあります。  規制の部分と振興の部分を同じところでやっているんですけれども、ぜひその辺の調整を上手に取って推進していただきたいと思っています。  最後です。  事項別明細書の340ページ、農地整備課の土地改良費について、これはここに載っていたであろう事業なんですけれども、いはらキッチンという事業が今年度まで予算化されておりました。これは地元からの情報によりますと、令和4年度は予算化されないという話を伺っております。先ほどの農業の今後の課題とか方向性の中で、やっぱり付加価値をつけるとか、あるいは所得を向上させるという意味では、このいはらキッチンという取組はある意味6次産業的な取組で非常にいいものだという理解でおったんですけれども、予算化されないということで、どういう状況になっているか、教えてください。 82 ◯木下農地整備課長 いはらキッチンは、将来、清水区の庵原地区において、地域の活性化のために拠点施設がもし整備された場合、その地元の方々が何ができるのか、何をしたいのか、自ら考え活動できる場として、平成28年に立ち上げました。  これまでに地元農業関係者を中心に勉強会など様々な取組を行い、令和元年度からは、3年間の期限で社会実験として、ナショナルトレーニングセンターに隣接する三池平古墳の駐車場を借りて、地元農産物の販売を行ってきました。社会実験では、年間を通じ安定して商品を確保する必要があるなど、農産物の販売につきましては、そういう課題が上げられました。また、地元の方々が自ら主体となって考え、行動する姿が確認できました。  市としては、これまでの地元の熱意が社会実験の終了とともに冷めないように、庵原地区の活性化拠点整備に向けたワークショップの中での活動の1つとして動いてもらいたいと考えており、メンバーの方々もそれを希望しております。  業務委託として、社会実験は終了いたしますが、庵原キッチンの主な活動であります地元農産物の販売はこれまでどおり開催日や販売する農産物についての情報をホームページなどに掲載するなどして、今後の活動につきましても引き続き当課だけではなく、農業政策課と連携して、しっかりサポートさせていただきたいと考えております。 83 ◯高木委員 地元の活動を情報提供等で支援していただけるということですけれども、これまでやっていただいたような場をどうつくっていくのか、あるいは新しい商品開発をどうしていくのか、その辺が重要だと考えておるんですけれども、その辺の支援へのお考えをお聞かせください。 84 ◯木下農地整備課長 実際、この3年間の中で、コロナの関係でなかなか活動ができなかった部分がございますが、一次産業、二次産業、三次産業、通称六次産業で、地元が期待されているというか、やっていきたいところが生産だけではなくて、加工、流通・販売の部分を踏まえてサポートしていく体制を取れるようにしたいと思っています。それじゃ、お金だけではなくて、どういうことができるかといいますと、今、三池平の駐車場を借りてやっていますけれども、その場所で継続ということを希望されれば、そこも考えられますし、それ以外の、例えば、庵原球場とかの駐車場でも何かのタイミングでできれば、そういう販売の継続をサポートしていくことも考えております。  どちらかというと、私どものところは整備事業がメインで、なかなかたけていない部分もありますので、農業政策課とソフト面も併せてサポートさせていただければと思っております。 85 ◯高木委員 農業政策課も一緒にという話ですけれども、それじゃ、農業政策課長にその辺の、一緒になってどのような取組をされていくのか、市として、先ほどの課題として捉えている部分を地元任せにし過ぎないかと、自分の課題として、自分が解決するんだということをぜひやってほしいと思っているんですけれども、農業政策課としてはいかがでしょうか。 86 ◯杉本農業政策課長 いはらキッチンにつきましては、農地整備課から情報をいただきまして、今後、例えば委員がおっしゃる六次産業化といったところをもし地元の方が、今後、話合いとかもする中で希望されるようでしたら、当課で持っておりますふるさと能力チャレンジ事業のほうでも活用いただけるかと思っています。  また、場所につきまして、もし販売をさらに強化していくところであれば、農地整備課長からお話のありました場所の確保を一緒に進めていきたいと思っていますが、市として、やはりそこは地産地消の一つというところも考えておりますので、地産地消という面からも市として強力にサポートしていきたいと考えております。 87 ◯高木委員 それでは、ぜひ強力にサポートしていただいて、地域の要は農業所得の向上とか、付加価値の向上につながるようにぜひ御支援いただきたいと思います。 88 ◯堀委員 お願いします。  資料-2の108ページ、チャレンジショップ出店事業費助成について伺いたいと思います。新規事業となりますので、まず、事業の目的と概要について教えてください。 89 ◯石川商業労政課長 チャレンジショップ事業の目的と概要についてでございますけれども、中心市街地で新たに店舗を構えたいという意欲のある事業者を応援して、将来的にその事業者が地域を引っ張っていくような存在に成長していくことを目的として、内容としましては、静岡・清水の中心市街地活性化区域内の大型商業施設に新たに出店する中部5市2町の事業者に対して、出店する際の費用、具体的には店舗の改修費とか、什器の購入費、あるいはスペースを借り上げるための賃料などの経費に対して補助率3分の2、上限額として最大3か月で90万円を助成するものでございます。 90 ◯堀委員 今、説明の中で、中心市街地の大型商業施設を出店場所の対象としたとありますが、そのようにした理由と、また、支援対象事業者を市内事業者のみならず5市2町の事業者とした理由について教えてください。 91 ◯石川商業労政課長 2つの質問にお答えします。  まず、対象を中心市街地の大型商業施設とした理由についてですが、静岡市全体の活性化を図るためには、まちの顔とも言える中心市街地がにぎわっていること。それから、中心市街地がにぎわうためには、商業の核となる大型商業施設が元気であることが不可欠であると考えています。  大型商業施設が元気でいるためには、海外ブランドとか、ナショナルチェーン、それから、物産展のような企画展による集客力も重要だと思いますけれども、それに加えて、地域の住民から愛されるような店舗に入居していただく、そういった地域から愛される施設であることも重要な視点であると、施設の方からも伺っているところでございます。  こうした理由に加え、大型商業施設に入るメリットとしましては、販売のノウハウであるとか、あるいはブランド力を直接肌で感じることを事業者の成長につながるものと期待しております。  それから、5市2町の事業者を対象にした理由についてですが、先ほど地域の住民に愛されるというお話をさせていただいたところですが、ほかの4市2町の住民の方が通勤・通学だけではなくて、買物にもよく訪れていただいていること。  それから、5市2町で形成しているしずおか中部連携中枢都市圏ビジョンの柱の一つに、経済成長の牽引という柱がございまして、やはりそこについて、現役の中枢市である静岡市が経済成長を牽引していく立場にあることを踏まえ、連携中枢都市圏が掲げる圏域の一体的発展という目標に資するものとして対象者を5市2町といたしまた。 92 ◯堀委員 5市2町ということで、お隣の焼津市とかは今、駅前の商店街がにぎわっていると伺っているんですが、そういったことを踏まえて、今後、本市においても商店街の空き店舗を対象とした事業を実施する予定はないか、教えてください。 93 ◯石川商業労政課長 商店街の空き店舗への対策についてですが、これまでも商店街の支援について、例えばアーケードの修繕とか、街路灯の設置といった商店街の環境を整備する支援とか、商店街単位で実施するイルミネーションなどのイベントに対する支援など商店街全体の魅力を高めて、にぎわいをつくることがひいては間接的ではございますが、商店街の空き店舗対策にもつながるという考えの中で、様々なメディアによって商店街の振興につながる支援を行ってまいりました。  商店街の空き店舗への直接的な支援策につきましては、中心市街地の商店街と、郊外部の商店街では、あるいは中心市街地でも静岡地区と清水地区では同じ空き店舗といっても状況が異なっておりますので、その対策を画一的なものとして、効果が現れるかということについては若干懸念を抱いているところでございます。  いずれにしましても、先ほど高木委員がおっしゃいましたけれども、商店街の構造的な課題もあるということですので、商店街全体への支援策を継続しながら、地域ごと、商店街ごとの現状把握に努めまして、商店街の空き店舗に対する直接的な支援策についても検討してまいりたいと考えております。 94 ◯堀委員 商店街の空き店舗の活用という部分では、例えば、午前中話をした海洋ミュージアムに関連しても、近くには歩いて次郎長通り商店街にも行けるので、そういったところの経済波及効果とかも勘案して、今後の政策を進めてもらいたいと思います。  次の質問に移ります。  資料-2の113ページ、漁港維持管理事業についてですが、事業内容で新規事業として漁港施設機能診断事業とありますが、その趣旨、概要について教えてください。 95 ◯杉本水産漁港課長 由比漁港、用宗漁港、この2つの漁港は平成29年の台風21号、それから令和元年の台風19号、この2回の台風によって、外郭施設である防波堤を越波した波により、漁港施設内の荷さばき場に大きな被害を受けております。原因は近年の異常気象による海面上昇、それから、温暖化の影響もありますが、台風の大型化により、波高が高くなったことが原因だと言われております。  この異常気象から漁港施設を守るために、外郭施設である防波堤を強化して、漁港内の静穏度、船が停泊できるような状態、それとか、漁港施設の被害を減少することを目指していきます。これが趣旨です。  それから、概要につきまして、両漁港とも建設当時の設計、これは漁港の場合、波の影響が大きいものですから、波が重要になってきます。波の条件が、造られた当時は40年ほど前の設計を基にして造っておりますので、近年の異常気象、要するに水位が上昇しているとか、台風が大型化になってくるといったときの波を比較しまして、どこまで今の施設が対応できるのか、防波堤が耐えられるのか、この診断をするために令和4年度に設計波高の見直し、それから、防波堤の対波性能の診断を実施していきたいと考えております。 96 ◯堀委員 台風被害への対策ということで、私も望月俊明議員に連れられて、被害直後の現場を見にいったことがありまして、その重要性は痛感しているわけでございます。今後のスケジュールについてどのような予定になっているのか、教えてください。 97 ◯杉本水産漁港課長 令和4年度に機能診断を実施します。この診断結果に基づきまして、事業評価を行います。これらの結果をもって、令和5年度以降の機能強化事業を進めていくということで計画しております。  機能診断を第3次総合計画の中で実施していきます。対策工事を含む機能強化事業につきましては、令和5年度以降の第4次総合計画で実施する予定で計画しております。 98 ◯繁田委員 まず、資料-2の108ページ、海洋文化都市推進事業についてお伺いします。  ここに書かれている事業内容については大体承知しているつもりでありますので、今後、海洋文化都市を推進していく上で、例えば、横浜港であるとか、あるいは伊勢湾湾岸を見ても、近隣の市町と連携をした文化都市の推進をしているような感じがします。それに比べると、我が清水港、駿河湾全体は、少々そういった連携が欠けているという思いがしますので、世界に通用する海洋文化都市であるがために、近隣のまちとどういう連携をこれから考えていくのか、その点についてお伺いします。 99 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 海洋文化都市を進めていくに当たっての近隣市町の連携ということですが、先ほども答弁させていただきましたとおり、国際海洋文化都市・清水の中心的な施設として海洋ミュージアムを建設していくということですけれども、これを日の出地区に整備することで、周辺開発を誘発しながら、日の出地区の活性化、さらには、清水港全体、三保から興津まで、そして、日本平、そういったところまでの回遊性を向上させる。そして、交流人口の増加につなげていくということも我々の港まちづくりであると考えております。  海洋ミュージアムも駿河湾をテーマに展開していこうと考えているんですが、市外に目を向けますと、清水港が面する駿河湾を介しまして、県内の多くの港町が清水と隣接していると考えられます。  例えば、土肥港のある伊豆市とは駿河湾フェリーでつながっております。さらには、そこから、西伊豆、松崎、南伊豆、下田とも環駿河湾観光交流活性化協議会でつながっております。また、別の視点からいきますと、清水港のほかには、御前崎、焼津、富士、沼津、下田等に港オアシスがあります。これは互いに港を核とした地域活性化に向けた取組の情報交換をしているというところで、このようないわゆる環駿河湾のつながりを生かして、駿河湾をキーとした連携による回遊性の確保、それから、情報発信も国際海洋文化都市の推進に必要なものだと考えております。  令和4年度以降、海洋文化施設の事業再開に合わせまして、市民の皆さんに国際海洋文化都市海洋文化施設について、まずは知っていただくとともに、開館に向けた機運醸成を図る機会を予定しております。  また、それと合わせまして、環駿河湾の市町に対しても、既存の協議会等を活用しまして、国際海洋文化都市・清水をPRして、まず知っていただくとともに、駿河湾をキーとした回遊性の検討を呼びかけていきたいと考えております。 100 ◯繁田委員 そういう返事をいただけると思っていましたけれども、また、やはりこれからは、海は広いな、大きいな、どこにも続いていますので、ぜひ海外の一流のところにも目を向けていただいて、日本の中の清水じゃなくて、世界の中の清水という感覚でもって、御尽力願いたいと思います。海洋については1点にとどめます。  次は、115ページ、今度は山になりますけれども、オクシズ生活拠点形成事業は、以前、国交省で言われていた小さな拠点づくり事業と似ていると思うんですけれども、今、静岡市が行っているその形成事業の進め方、それと、今後、どうなっていくのか、その点を回答願いたいと思います。 101 ◯桐野中山間地振興課長 オクシズ生活拠点形成事業につきましては、オクシズの特に旧安倍6カ村と清水の両河内地区におきまして、暮らし続けられる地域づくりを目的として、生活に必要な医療、交通、金融、買物、インターネット、そういった機能を維持、確保すること。それから住民主体の体制づくりなどを柱として、平成29年度から事業を実施しているものでございます。  具体的には、中学生以上の全住民アンケートを実施しているほか、旧安倍6カ村ではATMの設置に対する助成、それから、今年度は玉川地区におきまして、交通の実証実験などを行っております。今年度末には、オクシズ全域での光回線が敷設されることにもなっております。  アンケート調査でございますけれども、既に玉川、井川、梅ケ島の3地区で実施しておりますけれども、この結果から、高齢者の移動支援、生活支援が大きな課題であることが分かっております。また、地域の商店、移動販売車も事業者が高齢化しておりまして、なかなか運営が難しくなりつつあることから、令和4年度につきましては、買物を核に住民が集まる場、将来的に、地域の拠点となるような場がつくれないか実証実験を行いたいと考えております。ですので、拠点といいましても箱物をつくるのではなくて、機能が集まった人が集まる場をつくるということを目指しているところでございます。  この事業につきましては、便利なオクシズということで、事業を掲げてございますけれども、イメージとしては、場所的には生涯学習交流館など想定しており、そこで生鮮品、日用品、衣類などの移動販売車であったり、お茶飲み場、健康の相談、光回線の相談を行うことで、買物のニーズを高め、移動販売車などの採算性を確保すると同時に、地域の方が集まるにぎわいの場について検討を進めてまいりたいと、こういう形で進めていきたいと考えております。 102 ◯繁田委員 今、答弁の中にあった光回線がいよいよこの3月末で事業の施工が終わって、新年度からの光回線がオクシズ、旧安倍6カ村と両河内地区、全域に開通になるんですけれども、今、光回線開通といいますと、市街地の皆さんにちょっと笑われてしまう。ですから、オクシズの場合、開通をして、これを実際、どういうふうに活用していくか、何か当局に妙案がありますでしょうか。 103 ◯桐野中山間地振興課長 光回線の活用について、妙案かどうかちょっと分かりませんけれども、考えてはおります。  まず、効果といたしましては、定住・移住を推進するに当たり、今まで光回線がないことで移住を断念される方、住むことも諦めてしまう方、市街地に転出される方が一定数いたことから、移住・定住が促進されること。それから、IT系の事業者をはじめとして、企業誘致の可能性が高まることが挙げられると考えております。  こうしたことから、移住・定住につきましては、テレワークを活用した移住をされる方の仕事環境の整備に係る費用の一部を補助する事業を令和4年度から実施したいと考えております。  それから、企業立地につきましては、商工部との情報のやり取りを密にしながら、中山間地域への企業移転のニーズを逃さないように取り組んでまいりたいと考えております。さらには、光回線の活用のためのセミナーの実施であったり、プロモーションの際には、光回線の敷設について広く周知するなど、光回線の敷設を最大限活用できるように努めてまいりたいと考えております。 104 ◯繁田委員 中山間地の件、いろいろ聞きたいことはあるんですけれども、次に移ります。  111ページ、上から2段目の茶産地総合対策事業費助成に絡めてお伺いしたいと思います。  お茶の生産者については高齢化や後継者不足によって、当然、ここ数年、生葉茶葉の生産量が著しく減少してきていると同時に、お茶そのものの価格が低迷しているということで、農家そのものの戸数が数年前から比べて今年あたり著しく減ってきているという現状にあります。これは、もう当局の皆さんも重々承知であると思うんですけれども、行政も指導した共同製茶工場体制が生産量の減少によって、生産ラインを減らしながら工場の経営をしている状況にあるところもあります。  この共同製茶工場の現状を当局の皆さんは、どこまで捉えていて、今後、当局はこの共同製茶工場体制についてどんなふうに考えているか、お聞かせください。 105 ◯平岡お茶のまち推進担当課長 共同製茶工場の現状と今後についてどのように考えるかですけれども、共同製茶工場はこれまでも地域茶業の中核組織として役割を担ってきた重要な組織でありまして、今後も経営を維持・強化していく必要がありますけれども、昨今のリーフ茶需要の低迷による取引価格の低下や生産量の減少、茶業経営の不振ですとか、生産者の高齢化等によりまして、共同製茶工場の経営は非常に厳しい状況にあります。  また、これら茶工場が共通して直面している課題だけではなくて、組織形態や資産状況、組合員数や高齢化率など個々に抱える課題もあるため、各茶工場の現状や課題に応じた支援が重要であると認識しております。 106 ◯繁田委員 何年前になりますか、議員発議で、静岡市めざせ茶どころ日本一条例を全会派一致でつくった覚えがあります。日本一を目指せということでありますけれども。現状のお茶の量、それからお茶の質を維持していくために、生産者である農家と、共同製茶工場に対してどんな支援をこれからしていくのかというのが我々の悩みでもあるし、期待もするところであります。  今後どういうふうに支援をしていくのかと、また、今の現状、量も減っている、価格も低迷しているという点をフォローするために、生産者を主体とした協議会を立ち上げて、生産者のための検討会になるような組織を設立するような考えは当局にないでしょうか、お伺いします。 107 ◯平岡お茶のまち推進担当課長 生産者や共同製茶工場に対してどのような支援をしていくか、また、協議会のようなものを設立する考えはあるかということですけれども、本市の茶業振興のためには、茶生産者や茶工場の経営継続が重要であります。  そのため、令和2年度に茶産地総合対策事業の見直しを行いまして、茶園の整備や製茶機械の導入を支援するとともに、共同製茶工場に対して静岡市茶業振興協議会の事業である中小企業診断士による経営診断を行っております。それに併せまして、県やJAと連携した個別ヒアリングを行い、課題の洗い出し、その解決策への具体的な取組の実現に向けた支援を行ってきました。また、静岡市のお茶の新たな販路開拓を行いまして、茶業者の所得向上を図るためにビジネスマッチングを実施、異業種連携につなげることができました。今後も引き続き、これら施策により生産者それぞれが必要とされる取組への支援を行っていきたいと思います。  生産者を主体とした協議会につきましては、静岡市茶業振興協議会の部会の中で、JAや県など関係機関と連携しまして、生産者、茶工場の現状や意向を把握し、今後の方向性の在り方や取り組むべき経営強化策等について協議していきたいと思います。 108 ◯繁田委員 その関係は非常に悩ましい話であって、我々議員も農家の皆さんも等しくこれからどうなるだろうという不安を抱いています。  ここで、局長でも、統括監でも、部長でも結構なんですけれども、静岡のお茶を守るために新しく茶の振興協議会、今あるものだけじゃなくて、これからの静岡のお茶を守っていくために、昔、役所の中にも技術員とか、農協にもお茶専門の職員がいました。そういった方々を含めた推進協議会的なものをこれからつくっていくような意欲があって、静岡の茶農家を守っていくような意気込みが行政当局にあるかどうか。これは部長かな、統括監かな、あるかないかだけでもいいけれども、ぜひひとつよろしくお願いいたします。 109 ◯稲葉農林水産統括監 本市の農業のいろんな数値を見ていますと、農業の衰退といいますか、いろんな額だとか、量の、一番顕著なものは生産額の減少イコールお茶の減少だと言えるぐらい、そのぐらい大きな部分を占めていると認識しています。  そういった中で、これまでも農業政策において、特にお茶、ほかの分野にないような支援策をいろいろお茶に特化して展開してきたところが、先ほど委員が言われたとおり、現状については大変厳しいと。その厳しさも10年前と比べて、この数年がさらに拍車がかかっていると、そういう状況はもう十分認識しているところです。  ここで、じゃ、何ができるかというところで、先ほどの静岡市めざせ茶どころ日本一条例の下に計画を今、来年度に向けて変更していくところでございますが、まず、コロナの状況もありました。この1年、2年の動きが全体の中で、このままずっと下がっていくのか、それとも一時的なもので一定部分、淘汰という言葉はよろしくないかもしれないですけれども、よりすぐられた方たちが残っていける土壌になってきているのかとか、根本的なところをもう少ししっかり分析しなきゃならないと考えています。  といった中で、来年度、茶どころ日本一計画にのっとっていろいろな施策を展開していくんですが、気持ちとすると、これまでの既定路線じゃまずいという認識を局長以下持っております。  そういった中で協議会については、今、振興協議会がありますので、その中でどういうさばきをするのか。新たな協議会として、どういうものが適切なのかを検討していく段階かなと考えています。 110 ◯浜田委員 それでは、質問させていただきます。  ちょうど今、繁田委員のところでお茶の話が出ておりまして、私も静岡のお茶が大好きな人間として、一ユーザーとしてもお聞きしたいと思って、先にお茶の関係の質問を前倒しして聞きたいと思います。  資料-2、111ページの「お茶のまち静岡市」プロモーション事業についてお伺いします。  先ほどのお話にもありましたように、静岡のお茶の需要が減りつつあり、また、お茶の価格が下がったことによって、農家さんが減ってきてしまったというのがやはり喫緊の課題であると思います。  先ほどまでの答弁の中で、認知度の向上だったり、お茶を飲んでいただく機会を創出するというお話がありました。ですが、やはり一番重要なのは、お茶の価格を上げる、いわゆる付加価値を高めて、高く買っていただけるところに売っていく販路拡大が1つのキーではないかなと思っております。  そこで、お伺いします。
     この事業の2番目のところ、海外販路開拓支援事業について、具体的にどのように海外販路に向けて検討しているのか、また、さらに海外販路を開拓するに当たっての課題についてお聞かせください。 111 ◯平岡お茶のまち推進担当課長 海外販路開拓についての事業ですけれども、こちらにあります特産茶戦略的輸出促進事業ですけれども、プロモーション事業を行っておりまして、主にドイツのベルリン、イタリアのミラノにてプロモーションを行っております。茶業者と一緒に連携してプロモーションを行っております。具体的には、現地にあります茶店舗で静岡市のお茶のプロモーションを行っております。ここ2年ほどコロナでできていないんですけれども、また、コロナが収まり次第、そういったプロモーションを続けていきたいと思っております。  それ以外のところですと、生産者を支援するために認証制度、GAP認証の認証取得について補助を昨年度から設けております。  それと、この海外プロモーションでは、生産者、茶商自らが海外に行って、プロモーションしてもらう形に将来的には誘導していきたいという考えがありますので、茶商が独自に行う海外プロモーションへの補助制度を設けておりますので、活用していきたいと思っております。  課題としましては、静岡市のお茶、茶商さんがそれぞれの販路を見つけて開拓はしているんですけれども、なかなかまとまった量が輸出できないところであります。先ほどお話ししました茶業振興協議会の中で輸出検討部会を設けまして、輸出の体制づくり、輸出のサプライチェーンづくりをやっております。輸出したい茶商、輸出したい生産者をマッチングするような形で、お茶の輸出量の面的な質的なものを高めていきたいと思っております。 112 ◯稲葉農林水産統括監 すみません、先ほどの私の答弁の中で、淘汰という言葉を使いました。これは、適切ではございませんので、残った生産者の方というような意味合いで御理解いただければと思います。 113 ◯浜田委員 ぜひとも私もお茶好きの人間として、茶どころ日本一に向けて頑張っていただきたいと思っております。  資料-2の102ページ、こどもクリエイティブタウン管理運営事業について質問いたします。  今年度で指定管理者の指定が更新されることもありまして、こちらの内容を質問していきたいと思います。  まず、9年目を迎えた本施設ですが、年間の利用者数の推移はどのようになっているか。また、周辺の清水区の方々、さらに静岡市内の利用者数、市外からの利用者数を、それぞれ教えてください。 114 ◯金丸産業政策課長 こどもクリエイティブタウン、通称「ま・あ・る」と呼んでおります。  年間の利用者の推移でございますけれども、直近の3年で申し上げます。平成30年度で年間11万2,435人、平成31年度で10万6,370人、令和2年度はコロナの影響を受けまして6,605人となっております。  あと、市内、市外、区別の内訳でございますけれども、今申しました全体人数の居住地データの集計はしておりませんので、参考までに住所情報をしっかり確認している講座の状況で申し上げます。講座の平均的な参加状況として、約9割が市内、1割が市外。市内の方々の区別の状況でございますけれども、約半数が清水区、残りの半分半分で、葵区、駿河区が平均的な割合と捉えています。 115 ◯浜田委員 この「ま・あ・る」を利用されるメインターゲットは小中学生だと思われます。ただ、小中学生の場合ですと、昼間、平日の時間帯は学校に通学していることもありまして、平日と土日、祝日では利用者数の推移が大分あるかとは思います。それぞれ平日、土日、祝日の利用者数、さらには、そのときに施設で用意しているメニューがどのように違うのか、お答えください。 116 ◯金丸産業政策課長 平日と、土日、祝日、あと学校休みの分けになると思います。平日の利用は先ほどの直近3年で申し上げますと、平成30年度が年間1万2,337人、平成31年度が1万2,430人、令和2年度が1,848人でございますので、先ほどの全体の中では平日利用が約1割~2割という状況でございます。  平日の授業のメニューですけれども、これも昼間、学校団体で利用いただいているようなプログラム、これはお仕事体験のプログラムのほかにも、未就学児の方々にも寄っていただいていますので、そういった方々が自由に遊べるひだまりパークという遊び場ですとか、未就学児の親子向けの講座、お料理とか工作のプログラムがございます。  一方で、土日、祝日とあと学校休みの利用状況ですけれども、一応数字で申し上げますと、平成30年度が年間10万98人、平成31年度が9万3,940人、令和2年度が4,757人とこちらが8割、9割という状況です。休みの日の主なメニューは「ま・あ・る」の代表的なプログラムであるこどもバザール、子供がハローワークで仕事を見つけて、働いて、お給料をもらって、それをまたお店で使うというおしごとごっこ体験であるとか、しごと・ものづくり講座。これは市内企業の方ですとか商店街の方に御協力いただいて、いろんなお仕事の講座をしていただく。そのほかに子供自身が運営を話し合うこども会議であるとか、グループで商品開発に取り組むこどもプロジェクト、その他各種イベント、企画展。あと、館外に飛び出して、出張「ま・あ・る」ということで、市内の各所のイベントに「ま・あ・る」としてブース出店をする事業も行っていますので、そういったメニューがございます。 117 ◯浜田委員 先ほどの答弁の中で、コロナ前の利用者数が10万人に対して、コロナになってから6,000人と大分落ち込んでいると。また、コロナ禍にあって、「ま・あ・る」の中の一つの事業体系でお仕事体験というふうに体験と言っておりました。観光もそうでしたが、コロナ禍の影響により、やはり体験は行い難い状況にあると思います。感染症対策を行いつつの運営はどのようになっているのか、お答えください。 118 ◯金丸産業政策課長 施設でコロナ対策のガイドラインをしっかりつくって、対策を徹底してという中での運営でございますけれども、その中で、いろいろな工夫をしております。  どうしてもそれでも感染リスクが高くなってしまう体験プログラム、料理であるとか、運動であるとか、そういったものは避けて、通常にできるような形での工作、お店見学はしっかり対策を取りながら、通常どおりの内容で実施するように努めています。  また、話合いをする場のこども会議でもオンラインツールを活用して、オンライン参加が可能といった工夫をしております。 119 ◯浜田委員 今までの答弁を通しますと、やはりこどもクリエイティブタウン「ま・あ・る」の存在意義としては、どうしても子供たちに対する職業体験というよりも何か教育の場のようにも聞こえてならないところが、私達として課題ではあります。  そこでお伺いします。  運営上、出てきている課題、そして、経済局としてこどもクリエイティブタウンの成果をどのように評価しているのか、お答えください。 120 ◯金丸産業政策課長 まず、運営上の課題は、先ほども申しましたように、より多くの方に利用していただくといった観点からは、より多く、平日の利用をもっともっと高めていくような取組も必要かと考えています。ですので、要は学校のカリキュラム、学校教育の一環として使っていただくような働きかけも、今後、必要になってくると考えております。  ほかにも、「ま・あ・る」がこういう施設で、こういった体験ができるといったことをもっともっと情報発信したりですとか、今以上に地元企業との連携、商店街との連携を進める中で、また可能性も出てくると思いますので、そういった課題をしっかり対応していきたいと思っています。  こどもクリエイティブタウンの成果ということでございます。平成25年1月に開館しまして9年の施設でございます。開館から振り返ってみますと、この施設をつくるに当たって、やっぱり様々な検討を経て、いろんな施設の事例を研究しながら、その中で、現在のような形の施設型のお仕事体験で社会とか経済の仕組みを学んだり、地域の産業の理解を促進させたり、ひいては、そこで産業人材としての育成につなげていく施設としてオープンをした。  こういった施設が当時も現在もですけれども、ほかにあまり類を見ないような施設で、前例ですとか、ノウハウがない中で進めてきて、その中で、地域の方ですとか、地元の企業の方に、御協力をいただいて、指定管理者でもいろんなアイデアを凝らしていただいて運営を進めてきて、その中で、先ほど申しましたような年間目標を達成していく形で運営がなされている。要は、この施設が地域にこういった形でひとまず定着させることができたのかなといったことは、まず大きな成果かと思っております。  その後、プロセスの中で、地域の方とか企業の方と関係を構築したり、子供たち自身が運営に参加するような仕組みもつくっておりますし、やはり9年前の最初の「ま・あ・る」の利用者が今9年たって、教える側で「ま・あ・る」に戻ってきてくれるような循環も生まれていますので、そういったことをしっかり次につなげていきたいなと考えています。 121 ◯白鳥委員 今の「ま・あ・る」のことについて、ちょっと関連で一言質問させていただきます。  9年目を迎えたということであります。それで、今回、指定管理者の指定ということで、今後5年間同じような形でもって指定を受けて、事業が運営されていくことになります。  そういう中で、9年前のことを思い浮かべますと、一等地のビルのツーフロアを借りての事業のスタートということで、なぜこれを経済局がやるのかということでいろんな議論がありました。全国でも同じような施設が誕生して、民間の主導でもってキッズワールド的なものも誕生したという経緯がありました。  ところが、コロナという問題もあるのかもしれませんけれども、振り返ってみると、全国の同じような施設が閉館に追い込まれているという状況がある中で、静岡市は頑張ってやっているという見方もあるのかもしれません。その辺が、この一等地のビルの一角で行わなければならない意味づけというのが、まだ見えてきていないのではないかと思っています。  先ほど来、説明を聞きますと、徐々に定着してきているという意義があると。それについては評価をさせていただくとしましても、この場所でこの事業をこのまま続けていくことについての理由づけにはならないと思っております。もう少し経済として、この場所を活用して、経済の振興ということで考えるとするならば、今、SOHOなんかも含めて貸し事務所の話もあったりとか、いろんな経済対策が考えられているわけですけれども、そういった意味では、この場所については、かなり利用の可能性がある場所ではないかなと思っているので、少し検討していく必要もあると考えております。その辺のところについてのお考えはどうなのか、お聞きしたいと思います。 122 ◯金丸産業政策課長 まず、所管課としては今の施設の目的をしっかり達成するように、いろんな課題があると思いますので、取り組んでまいりたいと思っております。  一方で、委員御指摘のように、今、この清水のエリアは、議論にもなっておりますように、この駅前の立地で、まちなかプラス港エリア全体で大きなまちづくりの議論や取組も進んでおりますので、そういった関連の中で、「ま・あ・る」も何らか運営の工夫をしていくこともあろうかと思いますので、しっかりそういった状況を見て、検討していきたいと考えております。 123 ◯白鳥委員 その場所のことについて、今、提案させていただいているわけですけれども、同時に「ま・あ・る」の事業内容もかなりリニューアルしていく必要があるのかなと思います。  最初に利用されている方もかなり成長されてきているということも含めて、内容の充実も一方では考えていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 124 ◯浜田委員 それでは、次の事業に移りたいと思います。  資料-2の102ページ、移住・就業事業費助成についてお伺いします。本事業は、令和元年度より開始された事業だと思っております。東京一極の過度な集中を防ぐためのもの、さらにコロナ禍によりニーズが高まってきたと、これまでの質疑、または、本会議とかでもお話がありました。そういったことも踏まえまして、本事業についてこれまでの成果をお答えください。 125 ◯金丸産業政策課長 こちら令和元年度から開始いたしまして、今年度までに延べ16件の申請をいただいて、単身の方と世帯の方がいらっしゃいますが、計30人の方が東京圏から本市に移住しているという成果でございます。  その中で、本市での内訳を見ますと、起業された方が1件で、本市の中小企業への就業が4件で、あと東京23区の企業に就業しながらこちらでテレワークの移住が11件となっております。 126 ◯浜田委員 着実に成果は上げているといいながらも、もう少し移住してきていただける方が増えていただればなと思っております。  そういったことも踏まえまして、市内への移住促進、首都圏からの人材確保をさらに加速するために、実際に本市を選択していただいた先ほどの30名の利用者さんからの御意見はどのようなものがあるのか、また、その意見を今後どう反映させていくのか、お答えください。 127 ◯金丸産業政策課長 本事業を利用していただいた方に、アンケート等で状況をお聞きして、今、参考にしているところです。そういった利用された方、移住者の方々の御意見として、本市を選んだ要因としては、首都圏から近くて新幹線駅があるということ。あとは、ほどよく都会であることと温暖な気候、自然環境が豊か、子育て環境がよいといったように捉えていただく移住者の方が多い。  こういったものが決め手になったと思いますので、しっかりPRして、このPRの拠点である東京有楽町の市の移住支援センターと連携してやっておりますので、そういったところでしっかり情報発信して、また、今後につなげていきたいと考えています。 128 ◯浜田委員 ぜひとも移住促進に向けて取組、よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。  105ページ、コ・クリエーションスペース運営事業についてお伺いします。  こちらの施設、昨年の8月から進めているところですが、私も実際、別の勉強会等の関係で利用させていただいている中で、キャンプ場をベースにしたような面白い形の空間の中で、様々な前進的な取組だったり、課題を話し合える本当に面白い場ではないかと思っております。  そういった意味も込めまして、この共創拠点であるコ・クリエーションスペースのこれまでの利用数と成果、今後の課題についてお答えください。 129 ◯谷川産業振興課長 まずは御利用ありがとうございます。  現在までの利用者ですけれども、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が出ておりましたので、イベント等自粛があった中でございますが、令和4年2月末現在で会員数は492名で、1,010名に利用していただいています。ただ、利用者はリアルで来ていただいた方で、リモート等のイベントもありますので、実際関わった方はもっと多いと思われます。  次に、成果といたしましては、学生主体の学生と企業との交流イベントが複数回開催されたりとか、あと、大学のオープンゼミを開いたりとか、多くの交流機会をつくっております。  また、具体的な成果としましては、リーディングプロジェクトをやっておりまして、スマートシティー、脱炭素、清水エリア活性化の3つをテーマに地域の多くの企業や行政の若手職員を中心に組織横断的なチームをつくりまして、ビジネス視点で課題解決ということで模索しておりました。  その結果ですけれども、まず、スマートシティーでは、ビジョンの策定が1つ出てきました。あと、脱炭素と清水エリア活性化には、各4つずつ計8つの利用プランが創出されました。先日、審査会をやりまして、ビジネス化が期待できる各々2つ、合計4つのプランにつきましては、3月22日にMIRAIEリアンで皆さんに発表される予定になっております。  最後に、課題ですけれども、やはりアフターコロナ、もっと多くリアルの交流が必要ですので、会員同士の交流や新たな会員登録を促すイベントや仕掛けをつくることが最初かなと思っております。  加えまして、今でも相談に来ている案件があります。そういう案件につきまして、多くの会員のノウハウやネットワークを活用して、形になるよう体制をつくっていくというのも課題に上げております。  あわせてリーディングプロジェクトで創出された事業プランが本当にビジネス化できるかも併せて支援していきたいと思っております。 130 ◯浜田委員 私も参加しているから、実感として感じるんですが、やはりこうした前向きなお話だったり、地域課題をどう解決していくのか、そういった未来に向けての話合いというのはとても楽しく、ぜひとも産・学・官・民で、共創を進めていただきたいと思っております。  さらには、イノベーションを加速するために、より多くの方、多種多様な職種の方にも参加していただきたいと私も思っております。参加者を増やすために、どのような周知を今後行っていくか、教えてください。 131 ◯谷川産業振興課長 周知につきましては、現在、専用ホームページやフェイスブック、インスタグラム等を活用して、お知らせしているところですが、今後は先ほど言いました交流を増やしたいため、多くの企業、学生、個人事業主さんなどに積極的に利用してほしいため、会員紹介のイベントとか、あとは、情報発信の頻度や内容を拡充するとか、コ・クリエーションスペース企画のイベントを外でやりPRするとか、いろんなところでどんどん情報発信していきたいと思っております。 132 ◯浜田委員 まさにたくさんの方に参加していただきたいと思っております。また、その参加者の中からの1つ提案でもありましたが、やはりこのオープンイノベーションを促進していくためには場、そのロケーションが持つ意味も重要だと私は思っております。  ちょうどB-nestの7階、おまち周辺ということで、デジタル化のベンチャー、スタートベンチャーという話もありました。ちょうどこれまでの議論の中でもあった中山間地の課題を解決するとしたら、やはり場所はおまちではなく、中山間地にあってもいいのではないかと私は思っております。そういったことも踏まえ、新たな場の創造についてどのように考えているのか、お答えください。 133 ◯谷川産業振興課長 本事業を始めるに当たり、関係者等に聞き取りを行いました。初めてのものですので、趣旨や目的が広く理解されたり伝わるためには、アクセスがよくて、ふらっと立ち寄ることができる場所がいいんじゃないかという提案がありまして、そのため産業支援施設として認知度がある産学交流センターの中に設置したという経緯がございます。  交流施設の認知度が上がればまた考えますけれども、今回はまだトライアル事業、実証事業として行っていますので、その事業の効果を検証する中で、また、複数拠点がいいのか、いろんなところがいいのか、また検討していきたいと思っております。 134 ◯尾崎委員長 審査の途中でありますが、ここで暫時休憩とします。                 午後2時30分休憩      ──────────────────────────────                 午後2時47分再開 135 ◯尾崎委員長 休憩前に引き続き会議を再開します。  ただいまから、東日本大震災により犠牲となった多くの方々の御冥福を祈り、1分間の黙祷をささげます。  一同、御起立ください。黙祷。             〔黙祷〕 136 ◯尾崎委員長 お直り下さい。ありがとうございました。御着席ください。      ────────────────────────────── 137 ◯尾崎委員長 それでは、審査を続けます。 138 ◯浜田委員 じゃ、質問を続けさせていただきます。  資料-2の106ページ、「静岡市プラモデル化計画」推進事業についてお伺いします。  まず、プラモニュメントについて、ちょうど3月7日に報道で新しく静岡駅北口にも追加されるとありました。このプラモニュメントについての現状はどうなっているのか、また、課題はどういったところにあるのか、お答えください。 139 ◯谷川産業振興課長 令和2年度に3か所、4基つくりまして、今年度、計画上では2基できる予定でした。先ほど委員がおっしゃるとおり、3月13日がお披露目ですけども、静岡駅のコンコースにNTT西日本による公衆電話のプラモニュメントが設置されます。民間企業の設置を進めていきますので、もう1つにつきましては、企業側の最終調整がつかないということで、今、ちょっと遅れているというか、ペンディングになっております。  課題といたしましては、まず、制作費と設置場所が大きな問題になっております。制作費につきましては、全て1つずつオーダーメイドで精巧なもの、かつ耐久性や安全性が求められるため、どうしても高価なものになってしまいます。もう1つが設置場所ですけども、シティプロモーションの面からも多くの人に認知される場所がふさわしいと思うんですけども、企業が設置を進める中で、企業が多くの人の目に触れるような場所を確保できるかということも課題となっております。 140 ◯浜田委員 コロナ禍により、プラモデルは室内で楽しめるということもありまして、またさらなる需要があると考えております。こういった模型の世界首都を進めていくことが本事業だとありますが、本事業が、プラモデル、地元の地域産業にどのように寄与しているのか、お答えください。 141 ◯谷川産業振興課長 地元のプラモデル業界にどのように寄与しているかということですけども、プラモデル業界の課題といたしましては、今のメインターゲット、顧客であるのが、ガンダム世代、その上の戦車とか飛行機が好きな世代ということで、やはりこのままいくとターゲットの方がどんどん減っていってしまうということで、危機感を持っております。  そういう中で、今うちでやっております事業の中では、新たなファンをつくっていくということをメインでやっております。もちろんそのために、皆さんの目に触れるとか、いつでも感じることができるように、具体的には、小学校での出前授業でプラモデルを作ったりとか、あと、今年からですけどもプラモデル大学をやったりしております。そういうことが本当に新たなファン獲得に寄与するものですから、プラモデル業界からもすごく喜んでもらっておりまして、業界も連携してやっておるというところで、地域産業に寄与していると考えております。 142 ◯浜田委員 それでは、次の事業に移りたいと思います。  資料-2の116ページ、地域おこし協力隊配置事業についてお伺いします。  中山間地は、過疎化・高齢化のために、多くの魅力を持っていながら市内外に発信できないという課題を現在も抱えております。外部からの人材を登用して、これらの魅力を生かす活動をしてもらう本事業について、引き続き活動を続けていきたいと思っておりますし、会派としての意見でもあります。  そこで、お伺いします。  オクシズ地域のどの地域でどのような活動をしているのか、お答えください。 143 ◯桐野中山間地振興課長 地域おこし協力隊の地区ですけれども3地区で活動しております。葵区の清沢地区、中藁科地区、井川地区の3地区でございます。  まず、清沢地区の活動でございますけれども、猟友会の方と連携しながら、オクシズでの大きな課題となっております野生鳥獣被害対策を行っております。  それから、中藁科地区につきましては、地域のにぎわいの核となっております水見色きらく市の一員として、経営体制のサポートなど、後継者不足の解消に向け取り組んでいるところでございます。  最後に井川地区でございますけれども、井川の食材を使った商品やレシピの開発、それから地域内の食事提供施設での運営支援、こういった食をテーマに広く活動されているところでございます。  各隊員につきましては、インスタグラムやツイッターなどのSNSを活用いたしまして、活動の様子や地域の魅力発信など、情報発信にも力を入れていただいているところでございます。 144 ◯浜田委員 地域おこし協力隊が、その地域に根差した活動を行うには、やはりこの地域の皆さん、住んでいる皆さんとの連携が必要だと思っています。さきの質疑にもあったように、中山間地の移住についても、やはり地元の受け入れる側の地域の方とのコミュニケーションも必要だと思います。  そこを踏まえて、質問です。  地域おこし協力隊が地元の方と連携していく上で、どのようなことに取り組んでいるのか、お答えください。 145 ◯桐野中山間地振興課長 地域おこし協力隊の目的でございますけれども、地域を支援すること、それから隊員自らが定住することで移住を促進すること、この2つが大きな目的でございます。どちらの面からも地域の協力なしには進められないものと考えております。市といたしましても、まず受入れ体制を整備するためには、事前に活動テーマの決定、それから地域の支援内容を地域と共に決定しているところでございます。  それから、協力隊が活動を始めた後でございますけれども、隊員の方とは定期的に面談を行っておりまして、地域での生活や活動に対する悩み、疑問を共有して、共に解決に導くことで地域に対する理解を促進しているところでございます。さらに地域側とも継続的に連携を図りまして、隊員が活動しやすい環境づくりに取り組んでいるところでございます。
    146 ◯浜田委員 先ほどの御答弁の中で、地域おこし協力隊の方からの御意見をいただいているとお聞きしましたが、やはり本事業の効果をさらに引き出すためには、これまで参加された地域おこし協力隊の皆さんからの御意見を反映させていく必要があると思います。  そこで、質問です。  これまでどういった意見があったのか。また、その意見をどのように、今後、反映していくのか、お答えください。 147 ◯桐野中山間地振興課長 任期を満了した隊員の方からは、地域に愛される存在になることが、生活、活動していく上でとても大切であるという意見を多くいただいているところでございます。そのため、地域行事や地域の会合などへの参加を積極的に促すとともに、行政が地域で行うイベント、例えば、高山・市民の森で行う森林教室などにも御協力いただいて、地域住民と一緒に様々な活動に取り組むことで、地域とよりよい関係を築けるように支援を行ってまいります。 148 ◯浜田委員 中山間地に対する問題は、過疎化以外にも、やはり野生鳥獣による被害もあると思います。この野生鳥獣の被害状況が、現在どのようになっているのか。また、その被害状況をどのように把握しているのか、お答えください。 149 ◯桐野中山間地振興課長 野生鳥獣による農業被害額につきましては、有害鳥獣捕獲許可申請時の被害額から算出しております。令和3年度分はまだ集計中でございますので、令和2年度分になりますけれども、令和2年度分の被害額は7,100万円でございます。10年前が約1億9,400万円でございますので、10年前に比べますと63%減ということになっておりますけれども、ここ数年は横ばい状況が続いている状況でございます。  個別の獣の種類でいいますと、ニホンザルにつきましては、主な被害が野菜、柑橘類に対するもの。ニホンジカは被害がお茶、野菜に関するもの。イノシシは令和2年度あたりから、豚熱によりまして頭数が結構減っている状況でございますので、それに伴って被害についても減っていると認識しております。  あと熊ですけれども、幸い市内では人的被害はないんですけれども、今年度に入りまして、梅ケ島であったり、大河内、それから両河内で出現しているということが確認されております。清水のほうでは、ペットとして飼われていたウコッケイが襲われる事案が発生しております。 150 ◯浜田委員 事業名を伝えておりませんでした。失礼しました。事業名は116ページの野生鳥獣被害対策事業になります。  引き続き、質問させていただきます。  今のように農家の皆さん、中山間地に住む皆さんにとって、死活問題になる鳥獣被害を抑えるために、今後どのような対策を考えているのか。最後の質問です。お答えください。 151 ◯桐野中山間地振興課長 野生鳥獣被害対策の今後の取組でございますけれども、我々といたしましては、三本柱でこれからも取り組んでいきます。三本というのは、防除、すみ分け、捕獲になります。  まず、防除につきましては、被害防止のために電気柵を設置する際には補助金を交付しておりますけれども、補助に当たっては、獣の種類であったり被害の状況に応じた対策、それから、設置した後の維持管理について助言させていただいているところでございます。  次に、すみ分けについてでございますけれども、農地周辺のやぶとか茂みに野生動物が潜んでいますので、草刈りなどを行いまして、見通しのよい緩衝地帯を整備いたしまして、野生動物が近づきにくい環境を整備してまいります。  最後に、捕獲につきましては、JA、それから猟友会、県、市で構成されております静岡市野生動物被害対策研究協議会と連携しまして、猟友会等の捕獲従事者に対して、わなを貸与することで捕獲数の増加を図ってまいります。  あわせて、有害鳥獣捕獲に対して報奨金制度を創設しておりますので、こういったことで捕獲を図っていくということでございます。 152 ◯白鳥委員 私からは、1項目だけ質問をさせてください。  196ページの中央卸売市場についてでございます。  1月5日でしたでしょうか、初売りのときに行かせていただいて、仲卸の皆さんの数の減少、これはお茶のお話もありましたけれども、同様にかなりの減少があるように見受けられました。  そこで、突然の質問で、数の問題ですので、すぐに答えられなければ後ほどでも結構なんですけれども、まず、仲卸の推移ということで、ピークのときの状況と、それから現状、どんなふうな状況になっているのか。水産、青果おのおのについてお聞かせいただければと思いますけれども、もしこの数字的なことよりも何か説明あれば、その説明でも結構です。 153 ◯長島中央卸売市場長 今、手元に細かい資料がなくて申し訳ございません。現在の数、それから過去入場していた数を、分かる範囲でお答えさせていただくということでよろしいでしょうか。  現在、水産物部については13社の仲卸業者がございます。それから、青果部については12社の仲卸業者がございます。それぞれ条例は全部改正されておりますが、開設当時の条例でも、上限はそれぞれ20社とうたっておりました。すみません。今、ちょっと手元にないものですから何とも言えないですが、青果、水産とも、過去20社の入場があったと聞いてはおります。  また、正確な推移等が必要でございましたら、別途、資料を提出させていただくようにいたします。 154 ◯白鳥委員 それでは、数字的なことについては後ほど資料として頂ければと思います。  それで、新年度の事業内容で、今後の市場のあり方の検討事業費と書かれております。その内容について聞かせていただきたいんですけれども、2020年、その前にも一度質問させていただいたことがあったんですけれども、国の市場法の改正がこれからだということで、そのときは控えさせていただいた経緯があるものですから、2020年の施行の改正のポイントについてお聞かせいただきたいというのも併せてお願いしたいと思います。 155 ◯長島中央卸売市場長 卸売市場法の改正のポイントということでございますけれども、卸売市場法の改正全面施行されたのが令和2年6月になります。  今回の卸売市場法の改正のポイントでございますけれども、国のいろいろな資料によりますと規制緩和という言葉が使われております。規制の大幅見直しという表現をされておりますけれども、これまで卸売市場法の中では、卸売業者、それから仲卸業者に対して、例えば、第三者販売の原則禁止ですとか、様々な規制が行われていたんですけれども、自由化という言葉がちょっと表現が適切かどうか分かりませんが、規制の見直しということで、そういった規制に関しまして、各市場がそれぞれ独自に設けることができるという規定に変更されました。  これによりまして、各市場がそれぞれ、静岡市ですと静岡市中央卸売市場業務条例という中で、国の意向を受けまして、原則禁止であった規制について見直しをさせていただき、そのほか届出に関しましても、簡易化、簡素化、あるいはこれまで許可制だったものを報告制にする等、見直しを行わせていただき、事務の効率化、業務取引の効率化を目指してきたところでございます。 156 ◯白鳥委員 新年度の在り方の検討事業が、どういう内容かについてもう一度確認させていただきたいんですけれども、それと同時に、市場法の改正の中に市場の管理者の民間登用ということも示されておりまして、その辺のところについて検討内容に含まれるのかどうなのかについても聞かせていただければと思います。その辺の検討項目というか、検討がまだそこまでいっていないというのであるならば、そこまでいっていないというお話で結構です。  実は、ほかのところで既に、指定管理的な民間導入を検討している市が政令市の中にもありましたので、その辺のところについて、静岡市はどうなっているか、お聞かせいただければと思います。 157 ◯長島中央卸売市場長 失礼しました。お答えの件が不足しておりまして申し訳ございません。  まず、来年度、どのような内容を検討していくかということでございますけれども、先ほど委員のほうからも御指摘がございました改正卸売市場法、先ほど申し上げたとおり、平成30年に静岡市では経営展望を作成してございますが、その後に全面施行されております。このような卸売市場を取り巻く環境の変化は起きておりますので、この内容を、変化を踏まえまして、市場事業関係者のみならず、外部の方々の御意見も頂戴しながら、市場の在り方や方向性を検討してまいりたいという事業でございます。  それから、今おっしゃっていただきました民間事業者の参入というところでございますが、説明が不足しておりまして申し訳ございません。卸売市場法の改正の中でポイントとして、これまで卸売市場に関しては、地方公共団体のみが開設者になれるという規定でございましたが、こちらの改正により、民間事業者でも開設者になれるという変更がされております。  静岡市で、現在、そのあたり検討しているのかというところなんですが、我々としましては、中央卸売市場は市民の皆さんの食の、台所を預かる大事な施設と考えておりますので、現在は民営化について議論されておりません。  今後、外部の方々の御意見も頂戴しながら議論を深めていくことになるかと思いますけれども、質問にありました現在どうかというところに関しましては、今、そのような議論はされていないとお答えさせていただきます。 158 ◯白鳥委員 市場を取り巻く環境も大分変わってきていることは、もう皆さん御案内のとおりでございますので、時代に合った市場の在り方、これについてしっかりと検討していただきたいと思います。 159 ◯山梨委員 それでは、よろしくお願いします。内容を絞って伺いたいと思います。  まず初めに、103ページ、駿府匠宿運営事業になります。  この所管の委員会でも、年度当初、視察に伺わせていただきました。新しくリニューアルをした駿府匠宿に非常に期待感を持っておったわけですけれども、この1年間の成果がどうであったのか。また、来年度の予算の中で、この数字上でちょっと減額になっているんですけれども、この辺はどういった理由なのか、教えてください。 160 ◯佐藤地場産業担当課長 指定管理者が変更となった結果、来場者の数が増加したということになっております。本市の伝統工芸でございます駿河竹千筋細工などの魅力を、多くの方々に周知できたと思っております。  参考までに、来場者の数でございますが、令和2年度、前指定管理者の4月から2月までの間において5万4,790人の御来場、次いで、令和3年度の同期間におきまして9万1,533人の御来場となっておりまして、対前年度比では3万6,743人の増、約67%の増加となってございます。  また、予算の減額に関する御質問でございますが、約3,800万円の減額に関しては、匠宿の施設修繕費用が減った等が原因でございます。令和3年度から7年度までの5か年にわたる指定管理期間における匠宿の修繕につきましては、基本的に修繕費用の平準化を図っておりまして、その中で進めている事業でございます。令和3年度は、指定管理者の期間の初年度といったこともございましたので、施設改修は比較的、予算を厚めに多くしたと。あと、4、5、6、7の4年間は平準化を図って進めている。そこでの差異が約3,800万円あったと御理解をいただければと思います。 161 ◯山梨委員 1年間やられた中で大きい変化があったわけですけれども、あえて何か新しい課題なんかが見えてきたのか、その辺を伺いたいんですけれども。ちょっとある方から、バスが、公共交通機関がこの辺にあまりないもので、何かアルコールの提供等も一部あったりする中で、公共交通機関がもう少し遅くまであるといいなんて、こんな声もあるとも聞いているんですけれども、何か課題がありましたら教えてください。 162 ◯佐藤地場産業担当課長 現在、匠宿では、酒類の提供は行っておりません。ただ、まん延防止等の解除後におきまして匠宿で酒類を提供する際には、提供施設の整備状況だとか運営時間などに関して、まず、指定管理者と協議させていただくと。指定管理者からも、酒類の提供といったところも考えていきたいという声も聞いているものですから、そのあたり、今後、検討していきたいということです。  その上で、施設の運営時間が当然夕方になることも想定されますので、現在の公共交通機関の運行だけでは、来場者の帰路を確保することは難しいものと思われます。そのため、指定管理者の意向や実際の取組などを確認しながら対応策を、市と指定管理者と一緒に検討し、進めていきたいと考えております。 163 ◯山梨委員 これからということですね。  それでは、次に、産業支援センター、ツインメッセ静岡のことについて伺いたいと思います。  基盤整備事業費助成になりますけれども、今回、大規模改修を予算計上されております。これは長年の課題であった内容ですけれども、ツインメッセの南館が耐震不足ということで、非常に大きな予算計上になっているわけですけれども、こうした中で、この大規模修繕、ここにも記載はありますけれども、改めてこの静岡産業振興協会との契約内容、そして、今回の事業内容等を教えていただきたいと思います。この大規模改修で何年くらいもつようになる、使えるようになるのか、教えてください。 164 ◯谷川産業振興課長 ツインメッセ自体は産業振興協会の持ち物ですので、静岡市が出資という形で支援します。  工事の内容ですけども、大きくは耐震補強工事として、柱とかはり等の耐震補強、天井の構造体の更新。次に防災機能の強化として非常用電源の更新、機能向上工事として照明のLED化とか、駐車場の地盤改良とかをさせていただきます。  それと、どのぐらい使えるかにつきましては、今回の工事により南館について、よく言われる耐用年数というのは法律で決まっていまして、新築時に決まるものですから、耐用年数自体は47年で決まっているんですけども、今回の工事を行いまして、使用できる年数は、聞いたところによりますと、日頃の手入れとか修繕等をしっかりしておれば、今までと同程度の年数は使えるということですので、40年たって大規模改修しましたので、想定ではそのぐらいは使えるだろうと事業者から聞いております。 165 ◯山梨委員 プラス40年くらいということで、長寿命化が図られるということでありますけれども、これまで伺っている中で、この施設自体がもっと大きいほうがいいとか、いろんな声があったわけですけれども、例えば、建て替えも含めた議論は、これまでどのような議論がなされてきたのか、教えてください。 166 ◯谷川産業振興課長 当初からですと、やはり建て替えという話もうっすら出たこともあるんですけども、建て替えの場合は解体から工事完成まで工期が長くなるものですから、そこで今までの顧客が離れてしまうおそれがあります。あと、ツインメッセが、静岡市の経済波及効果にすごく寄与しているものですから、長く使えない期間を延ばすというよりも、やはり期間は短くということで、当初から、大規模修繕工事ということで話を進めております。  主な理由の1つとしましては、やはりツインメッセといえば静岡ホビーショー。今回の工事もそうですけども、令和4年度のホビーショーが終わりましたら手を加えます。令和5年度のホビーショーまでには完成させて、第一のイベントでホビーショーをやろうと思っています。声としましては、ホビーショーはどうしても静岡だという声がやっぱり一番でしたので、そういうのも踏まえて、当初から大規模改修工事ということで進めさせていただきました。 167 ◯山梨委員 市の産業に非常に大きな効果があるということで、あまり期間を空けないことが必要だということで改修をすると。そして、今回の改修工事についても、できるだけ短い期間、影響が少ないように考慮されていることがよく分かりました。  そうした中で、今後、東静岡にもアリーナが建設されることが先日も発表されました。もちろん機能として違う部分はありますけれども、こうしたことも含めて周辺環境も変わってくる中で、ツインメッセの収入増、また今後の見通しはどのように考えていらっしゃるか、把握されているのか、教えてください。 168 ◯谷川産業振興課長 ツインメッセを所管している産業振興協会とは、その辺のところは話をしておりまして、やはり施設が新しくなる、使いやすくなるということで、目標として聞けば増やしたいという思いがあるんですけども、実際、具体的に何をするんだというところが大事だと思います。  そこで、今、話をしている中では、今後、収入を増やすために、観光交流文化局やするが企画観光局等と、MICE誘致に力を入れていきますという話があったりとか、産業振興協会としても独自の企画イベント、自分たちで稼ぐイベントもつくってみたいという話も来ているものですから、経済局もバックアップして、いろんなお客様を連れてきたりして、収入を増やすことを検討しておりますので、実現できるよう、経済局も応援していきたいと思っていますので、でき得る限り収入を増やします。 169 ◯山梨委員 しっかり応援をしてあげてください。よろしくお願いします。  ちょっとMICEって話が出たんですけれども、続いて108ページの海洋文化都市推進事業になります。  この中に海洋系MICE誘致促進事業と記載がございます。今、コロナ禍の中で、様々こうした会議を開催するのは大変な部分もあると思いますが、とにかく攻めで頑張ってほしいと。こうしたMICE事業、非常に期待をしているんですが、どんな会議の誘致を目指す、想定しているのか、そのあたりを教えてください。 170 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 この事業自体は、国際海洋都市・清水としての認知度、それから価値を高めることを目的に、海洋に関わる学会ですとか国際会議、展示会を誘致しようというものです。  実際に、これまでの実績としましては、始めたばかりなんですけど、令和3年11月、日本在住のインド人や日本人の科学者の方が集まる国際シンポジウムをインド大使をお迎えして、リモート、対面のハイブリットで開催しました。場所は東海大学で行いました。  これからの予定としましては、本年5月に清水テルサで世界小規模漁業会議を予定しております。これは4年ごとに開催される小規模漁業に関する国際会議でして、参加者は研究者ですとか、学生、漁業者、それから漁業者団体、環境団体と多岐にわたります。新型コロナの状況を見極めながらということになりますけれども、予定としては国内外合わせて250人程度の参加を見込んでおります。これについては、目下、観光・MICE推進課とか、するが企画観光局とも連携して、開催に向けて準備をしているところでございます。  今後についてですけれども、やはり東海大学やJAMSTECとのつながりを生かしまして、情報収集しながら今後もそういった国際的な海洋にまつわる会議等を誘致していきたいということで、今回は情報収集のための旅費とか、ファムトリップのための予算を計上させていただいております。 171 ◯山梨委員 議会としても、ちきゅう号の議連がありますけども、ぜひ、議会としても応援して、コロナ後は本市でできるように頑張っていきたいと思いますけれども。今、御答弁がありましたけれども、清水テルサで世界小規模漁業のMICEを予定しているということであります。  そんなことで関連して、最後の質問ですけども、しずまえのことを伺いたいと思います。  資料-2にしずまえ鮮魚普及事業の記載がございます。小規模漁業ということで本市も非常に盛んであるわけですが、一番懸念している、一番期待しているのは、やはりサクラエビだと思います。もう本当にこのサクラエビはキラーコンテンツで、サクラエビで本市をもっと盛り上げていこうということであったわけですが、環境のこともあるので非常に難しいわけですけれども、残念ながらなかなか捕れなくなってきていると。  全体的に伺いたいんですが、シラスとかサクラエビ、ほかの水産物も含めて、近年の水揚げ量はどのような推移か、教えてください。 172 ◯杉本水産漁港課長 静岡には、しずまえということで、漁場、漁港を2か所持っております。それは由比と用宗。清水は港湾でマグロが主流になっておりますので、近海というと由比と用宗。由比はサクラエビ、用宗はシラスが主な水産業になっております。  まず、シラスの水揚げ量ですが、シラス漁は、今、休漁期になっております。3月22日の月曜日から解禁ということで、来年の1月中旬までが漁期になっていきます。  平成24年の1,411トンがピークになっております。それ以降、だんだん800トン程度前後で推移をしております。直近ですが、平成30年度には646トンまで減ってきたんです。令和元年度には709トン、令和2年には715トンで、一旦減ったんですけど、またそこから微増で増加しております。しかし、また令和3年には597トンということで、近年を下回る水準になっております。  この原因は、正直分かっておりませんが、主には黒潮の大蛇行と言われており、その辺の環境の変化が原因かと思われます。  それから、サクラエビの水揚げ量です。  サクラエビ漁は3月27日から、春漁が解禁になります。  平成6年の3,478トンがピークになります。それ以降1,000トン前後くらいで推移をしておりましたけど、平成30年の春漁が312トンと激減。これを境に不漁に陥ったわけなんです。この年の秋漁は初めて休漁になりました。これは漁業者自らが自主規制したということです。そして翌年の令和元年には175トン、令和2年には128トンまで減ってきました。しかし、令和3年に278トンということで、回復の兆しが見えてきたところでございます。  令和3年の水揚げ量の回復傾向につきましては、先ほども申しましたが、漁業者自らが取り組んできた自主規制の成果が出てきたのではないかと報告を受けております。  実際、サクラエビは静岡の漁業の中でも一番大きな産業になっております。この中でサクラエビ漁の不漁が、いまだ原因は、いろいろな学者の説がありますが、はっきりとしたことは定かではありません。ただし、ちまたでいろいろ言われているのは、捕り過ぎかということもよく聞かれております。 173 ◯山梨委員 ありがとうございました。状況はよく分かりました。  また後ほど、意見・要望でお話しさせていただきます。 174 ◯宮城島委員 まず、先ほど創生静岡さんが「ま・あ・る」のことを聞きましたので、私もちょっとその辺に関連して、105ページの、静岡ホビースクエアのことについてお聞きしたいと思います。  先ほどもホビーのまち静岡とかいろいろ言葉が出てまいりましたので、ホビースクエアの利用状況を教えてください。 175 ◯谷川産業振興課長 ホビースクエアの利用状況ですけども、平成23年度にオープンしまして、初年度は6万8,225人、24年度が4万6,253人、25年度が5万6,017人、26年度が6万7,496人、27年度が4万9,511人、28年度が4万3,149人、29年度が3万7,971人、30年度が3万7,768人、令和元年度が3万5,019人、令和2年度が2万2,704人、令和3年度が2月末現在で2万886人、その中で平成26年から27年で一気に減っているところなのですけども、こちらは、それまでテレビ局等がそちらでイベント等をやっていまして、ツインメッセでもいろんなテレビ局主催のイベント等をやったんですけども、そういうイベントが景気が悪くなって一切なくなったものですから、大体5万人弱で来ていまして、コロナがあって、その後3万人前後で、2月末現在は2万人前後です。3月末までいけば春休みに入りますので、去年よりは若干多いかというぐらいです。 176 ◯宮城島委員 初年度は6万8,000人で今は2万2,000人ということですが、実際の目標人数、年度でどのぐらいの目標を持っていたのかということと、今、2万2,000人で、コロナとはいえ、駅前にあって3万人ぐらいということでしたが、非常に私は少ないと思いますので、これからどういう情報発信をしていくのか、教えてください。 177 ◯谷川産業振興課長 まず、目標なんですけども、こちらホビー推進協議会静岡に貸していまして、指定管理者等でやっているわけではありませんので、市としては目標は持っておりません。  今後のホビースクエアの周知というか、人を増やすことですけども、定期的な情報発信として、専用ホームページはもちろんのこと、するが企画観光局や県の観光協会、じゃらん、トリップアドバイザー等のホームページ、市や県が発行する観光パンフレットやプロモーション動画等への提出など、観光的な視点による情報発信を行っているところです。また、新商品やイベント情報などタイムリーなものは、ツイッターによる情報発信をはじめ、静岡ホビーショー、クリスマスフェスタ、百貨店、ショッピングセンターなどの各催事等を通じた広報活動を行っております。  あわせて、こちらは業界が主体でやってもらっておりますので、業界のホームページとかSNS等でも情報発信を行っているところです。 178 ◯宮城島委員 このホビースクエア、私も旅行会社を連れて下見に行って、いろいろPRもさせていただいて、非常に人気が高いところなので、しっかりPRすればもう少し増えると思っておりますので、ぜひその辺はよろしくお願いします。  次に、110ページの「お茶のまち静岡市」推進事業の給茶機を入れるということと、それに併せて、お茶を宣伝するということで、ラッピングタクシーを入れるということ。まず、給茶機を設置して何年かたっているんですが、子供たちにどういう効果があったのかと、ラッピングタクシーは、今、静岡市内に何台走っているのか、教えてください。 179 ◯平岡お茶のまち推進担当課長 給茶機の設置に関わる子供たちの反応ということですけれども、令和3年9月に、令和2年度設置校7校の先生及び子供たちにアンケート調査を行いました。アンケートの結果からは、月に1回以上、給茶機を利用する子供は26%、約4人に1人でした。それと、給茶機が設置されてからお茶を飲むことが増えた子供が20%、5人に1人で、一定の効果があったと考えております。  また、子供たちからは、静岡のお茶を味わうことができてうれしい、また飲んでみたい、お茶について考える機会が増えたですとか、最初はお茶が嫌いだったけれども、給茶機でお茶を飲むことで好きなったという声も聞かれました。  給茶機には、貼り紙などで、使用する茶葉の特徴やお茶の効能などを紹介するなど、お茶について学ぶ機会を提供しているところではありますけれども、小学校5年生、6年生を対象としたお茶の入れ方教室ですとか、教育委員会などと連携を図りながら、より一層の利用促進を図っていきたいと思っております。  そして、ラッピングタクシーの導入状況ですけれども、ラッピングタクシーは静岡市タクシー協議会と連携しまして、平成27年より導入を開始しております。現在までのところ、葵区で17台、駿河区で5台、清水区で4台の計26台が運行しております。 180 ◯宮城島委員 子供たちにお茶が浸透してくるという、非常にいいことだと思うんですが、私も子供たちにお茶摘み体験とかいろいろ勧めている中で、その中で課題になっていたのは、急須がない家庭がたくさんあって、茶葉をお土産に買わないというのがありました。ですから、市内の家庭に急須を普及させるということも、今後、必要なんじゃないかと思います。ぜひ、その辺もよろしくお願いします。  次に、115ページの中山間地移住促進事業の中で、オクシズ農林漁家民宿開業準備事業補助金、この農林漁家民宿の現状を教えてください。 181 ◯桐野中山間地振興課長 令和3年度につきましては、農林漁家民宿を開業した方はいらっしゃいません。したがいまして、補助金の交付実績はございません。これは、農林漁家民宿が、農林水産業の作業、それから農林水産物の加工等の体験の場を提供することが条件となっておりますので、コロナの影響で、お客様と密に関わりを持つ必要がある関係で、新規開業が困難になったものではないかと推測しております。  それから、これまでの状況でございますけれども、補助金の交付実績は平成29年度に1件、30年度に2件、令和2年度に1件、合計4件の補助金の交付実績がございます。  さらに、この補助金事業の開始前に開業していた事業者様が2件ございますので、オクシズ地域には6件の農林漁家民宿が登録をされております。 182 ◯宮城島委員 農林漁家民宿も、子供たちの教育の場としては、家族で楽しむとか、非常に有効だと思いますので、今後もぜひ進めていただきたいと思います。  次に、116ページの地域おこし協力隊配置事業に関して質問いたします。
     地域おこし協力隊の人たちは、本当にすばらしい人材だと思っております。その中で、任期終了後の地域おこし協力隊員の起業及び定住支援とありますが、このことについて教えてください。 183 ◯桐野中山間地振興課長 任期を満了した方は、現在5名いらっしゃいます。そのうち4名の方が市内に定住していらっしゃいます。この4名の中で、引き続き、もともとの活動地域内で居住している方が2名、活動地域外に居住している方が2名となっております。  この中には、起業してオクシズの観光情報を発信する冊子の発行を行っている方が1名いらっしゃいます。それから、地域住民の方と団体を立ち上げまして、地域の食材を使った商品開発に取り組んでいる方も1名いらっしゃるということでございます。 184 ◯宮城島委員 聞き忘れましたが、地域おこし協力隊の人たちは、市内から来ているのか、県外から来ているのか、そこを教えてください。 185 ◯桐野中山間地振興課長 先ほどの任期満了した5名の方のうち、県外の方が4名、それから市外の方が1名ということになっております。 186 ◯宮城島委員 地域おこし協力隊が数年、地域に根づいていって、4~5名残っていらっしゃると。非常にすばらしい事業だと思いますので、今後、さらに増やしていっていただきたいと思います。  最後に、清水の漁協の地引き網。現状、静岡市内で教育旅行でやれるのがあるのか。もしお分かりのようでしたら教えてください。 187 ◯杉本水産漁港課長 これについては、市ではなくて清水漁協の青壮年部で行っておりますので、こちらでまた確認してお答えさせていただきます。 188 ◯尾崎委員長 ほかにございませんか。             〔「ありません」〕 189 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に移ります。  念のために申し上げますが、議案第26号中所管分の討論については、昨日の観光交流文化局所管分も併せて発言をお願いします。また、議案第26号中所管分については、原案と修正案を併せて討論をお願いします。  要望・意見、討論がありましたらどうぞ。 190 ◯高木委員 自民党でございます。  まず、一つ、修正案につきましては反対をいたします。ほかの昨日の観光交流文化局所管の第26号、本日、議案審査した全ての議案には賛成いたします。  まず、自民党としての動議への反対の理由を申し上げます。  去る2月28日、静岡商工会議所、清水区の自治会連合会、商店街連盟、ホテル旅館組合ほか多くの団体から、海洋文化施設の早期整備について要望書が出されました。市民の切実な声であると我々は考えております。特に清水区の現状を考えますと、このグループの皆さんは、やっぱり清水を何とかしたいと考えている皆さんでございます。我々の立場としては、この声に対して誠実に応えていくのが役目であると考えております。  また、コロナに対しては、確かに現在は第6波の猛威により、まん延防止対策の最中ではありますが、公民連携でにぎわいを創出している中、アフターコロナに向け、着実な対策を講じていく必要があると考えています。  加えまして、本年1月31日、JAMSTECが建造を進めている北極域研究船の清水港への誘致、基地化を目標にした国会議員による駿河湾スマートオーシャン議員連盟が設立されたことは、大きな追い風であります。議連が掲げる我が国初の海洋版デジタル田園都市構想実現の一翼を担うべく、SDGsやグリーンとデジタルの視点を取り入れた、世界に輝く海洋地球ミュージアムの実現をしてもらいたいと考えております。事業を遅らせ、また休止させるようなことに対しては反対いたします。  続きまして、意見・要望でございます。  まず、産業振興プランについてでございます。  産業振興においては、底辺を支える部分ととがる部分の、めり張りのある政策が重要と考えます。アフターコロナにおいて、地域特性のある事業展開をお願いしたいと考えます。加えて、山梨委員も総括質問でおっしゃっていましたけども、創業支援が大事だと思います。以前は、日本で一番創業しやすいまち静岡を掲げておりましたけども、これを継続して掲げて、創業に力を入れてほしいと考えます。  続きまして、企業立地用地開発推進事業の関係でございます。  本市では、地区計画を策定することで、市街化調整区域の開発が可能との方針を出しております。市街化調整区域内の地区計画策定実績は、今のところ、ないとの話を聞いております。ぜひ、商工部が先頭に立って、企業立地等に向け、積極的な取組をお願いしていただきたいと思います。  また、青地の開発は、経済局内での柔軟な活用をお願いしたいと思います。  続きまして、チャレンジショップ出店事業費助成についてでございます。  中心市街地の発展に向けては、大型商業施設に限らない空き店舗対策、空き店舗の活用に向けた支援が必要だと思いますので、そうした新たな事業についても検討を進めていただきたいと思います。  続きまして、漁港維持管理事業について。  由比、用宗両漁港における近年の台風被害は甚大であり、漁業活動への影響も過去に例を見ないものとなっております。十分な調査を行い、早急に対策を進めてもらいたいと思います。  最後に、茶産地の維持、茶どころ日本一の維持ということで、茶農家が永続的に経営できるような振興協議会体制の構築を要求させていただきます。 191 ◯浜田委員 創生静岡です。  経済局所管事業の意見・要望について先に述べさせていただき、討論については最後にまとめてお伝えしたいと思います。  まず、意見・要望について。  静岡市の財政の根幹を担う経済・産業について、コロナ禍で疲弊した中小企業の支援については、今後とも尽力していただきたいと思っております。また、新たなアイデアを生み出すための場づくりと、新産業、新規創業へのさらなる投資を要望いたします。  こどもクリエイティブタウンにつきましては、会派内でも厳しい意見が出ております。本事業が持つ意義を、いま一度、明確にしていただき、利用者増強に向けての施策を展開していただきたいと思っております。  中山間地支援に対する事業につきましては、これまでの答弁にもありましたように、課題が明確化されております。地元地域の皆様と、そして、新たな人材と共に寄り添った支援を続けていただきたいと思います。  また、中央卸売市場の事業につきましては、流通の変化は技術の進歩とともに大きく変わってまいりました。今後の市場の在り方の検討と経営展望の改定、これらの積極的な推進を要望いたします。  また、質問として取り上げませんでしたが、ツインメッセ静岡の修繕、フィッシャリーナの修繕など、各施設の老朽化による修繕も上がってまいりました。各施設を有効利用、そして安全に使用していくべく、アセットマネジメントを考慮しつつ運用をお願いいたします。  それでは、次に討論に移りたいと思います。  議案第26号令和4年度静岡市一般会計予算の原案に反対、海洋文化施設整備事業費について削除、修正する案に賛成の立場で討論します。  海洋文化施設設備事業再開の条件として、当局は、事業スキームについては変更や見直しが不要であること、需要予測を押し上げる取組が確認できたこと、事業者グループが組織され、事業参画が見込まれること、以上の3点を挙げました。  同事業は、総事業費約240億円、このうち債務負担行為として上程されたのは、15年間の運営費約140億円の半分の70億円と建設費100億円の合計170億円。合併後最大となる大型建設事業です。果たしてこの再開の条件は十分整ったと言えるのでしょうか。  修正案に反対する理由は、大きく3つあります。  1点目は、収支予測に対する懸念です。  事業着手の状況で当局は独立採算が可能としておりました。その後、市が運営費の約半分、70億円を負担することになりました。しかし、事業提案の際の入館者計画において、入館者は下振れするリスクを考えざるを得ないとの意見が聞かれ、プロフィット・ロスシェアが導入されました。さらに市は、公共施設の耐用年数を60年としておりますが、事業計画は15年までです。維持管理費は年を追うごとに増大する一方、将来的な負担増の懸念は払拭できないと思います。  2点目は、波及効果に対する懸念です。  田辺市長は、公共投資を呼び水に民間投資につなげると言っておりましたが、全体的な将来像が全く見えてきていないのが現状です。また、投資効果においても、15年間の経済波及効果が60億円とは、総事業費240億円の投資に対して多いとは言えないと思います。  3点目は、現在の社会情勢です。  現在、コロナ禍にあって、日本全体の経済見通しが大変懸念される状況にあることです。まだまだ先の見えない現下の社会情勢の中で、合併後、最大規模の大型公共投資である本施設の再開を心から歓迎しているのでしょうか。また、さきの答弁でも、駐車場について現状から60台の増加ということがあり、想定されている入館者数との乖離が見られました。改めて全体像がはっきりしていないことも浮き彫りになりました。  2月28日、商工会議所と清水自治会連合会から、海洋文化施設の早期整備についての要望書が提出されたことは承知しております。一方で、コロナ禍で苦しむ中小企業支援をまずは行ってほしいなどと、目の前の課題に着目してほしいという悲痛な御意見もたくさん聞いております。  これまでの答弁を聞く限り、広く市民の皆様に事業の理解が得られているとは、到底思えません。まずは、早急に市民理解を深めるための市民説明会を開催していただきたいと思います。  また、異なる視点としましても、当局内部にて当初予算での事業着手についての不安の声はなかったのか。重要政策検討会議の中でも懸念が浮き彫りにされております。  当初予算で再開すべきとの理由の中に、9月補正では民間企業に対してもはしごを外すことになる。また、企業から土地を譲ってもらっている側面もあり、地元の期待にも応えなくてはいけないとの意見があり、再開を期待する声もありました。  一方、当初予算では時期尚早とする意見として、当初予算の歳出の計上では、財政面での協議は完了していない。市の財政が厳しい状況にもある中に、さらなる検討が必要だ。新たな施設による経済効果も大事だが、既存施設の改修も重要である。財政確保の取組も国庫の話もまだ詰めている状況である。市全体の事業フレームの話と、この事業のさらなる費用削減等を進める必要があり、これからの9月補正での予算計上を考えたほうがよい。整備後の運営費は税収効果のみでは賄い切れないという厳しい意見もありました。  市民意見を得るためには、先ほどの話にもありましたように、駐車場整備など周辺開発を含む民間投資の全容と、そして、事業によってころころ変わってしまう清水区全体像の統一が必要だと思います。また、中長期にわたり、より詳細な事業スキームと財源の確保がどうなるか、これら重要事項を見極めていく必要があると思われます。  本事業は、合併後、最大規模となる大型建設事業となります。さらに、事業の性格上、将来大きな財政的な負担となる可能性もある事業です。規模、進捗状況を考えれば、当初予算での再開は完全な見切り発車と言わざるを得ません。ここは原点に立ち返るべきです。進めてきた事業を一時止める。そして議論を深める。これも重要な施策だと我々は考えております。  以上、創生静岡を代表しまして、議案第26号令和4年度静岡市一般会計予算の原案に反対、修正案に賛成の立場での討論です。  また、本日、本委員会に付託されました議案第33号、37号、52号、64号から67号までの各議案に対しては賛成いたします。 192 ◯白鳥委員 今の討論の中でちょっと修正させていただくところがありまして、後ほどまた文書で修正させていただきたいと思いますけども、修正案に反対ということで冒頭述べているんですけれども、原案に反対ということです。  それと、経済波及効果を60億円と発言しているんですが、600億円の間違いということで、その辺を修正させていただきたいと思います。 193 ◯山梨委員 公明党です。  まず、議案第26号中所管分の修正案について、公明党としては反対です。そして、議案第26号中、昨日の観光交流文化局の所管分も併せて、また、議案第33号、37号、52号及び64号から67号までの原案につきましては、賛成とさせていただきます。  初めに、修正案に関連してですけれども、先ほども自民党さんからもありましたが、私どももまずは清水区の住民の代表、経済界から国際海洋文化都市・清水の実現、そして、海洋文化施設の早期整備、供用開始の要望が提出されたことを大変重く受け止めております。  続いて、質問もさせていただきましたけれども、クルーズ船や中部横断道の開通、こうした様々な環境、また、東京オリンピックの建設需要も終わり、コロナ後を見通して、今こそ整備を進めるときであるという点であります。  以上、そういった観点から修正案に対して反対させていただきます。  それ以外のことについて要望させていただきます。  先ほど、海洋MICEのことにつきまして質問させていただきました。世界の小規模漁業の会議が行われるという答弁でありましたけれども、今、地球温暖化や食料需要も非常に伸びており、また、魚等の捕り過ぎなど、国際的な漁業が置かれる状況が非常に重要な局面にあるとも言えると思います。そうした中において、本市においても、シラス、サクラエビの水揚げ量も低迷していることを改めて確認はさせていただきましたが、こうした対策が、なかなか難しいわけでありますけれども、しっかり真正面から取り組むということが大事かと思います。  こうした中で、本市には東海大学という研究機関もございます。先ほどもありましたけれども、海洋文化施設も建設されていくことなりますと、SDGsの豊かな海を守ろうという観点からも、しっかりと研究、そして、世界の研究者からも注目されるような施設になっていただきたい。また、しっかり情報発信できるような施設になっていかなければいけないときであると、こんなふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  最後に、全般について、コロナ禍が大変長引いておりますけれども、市内経済も大きなダメージを受けております。様々な支援策を講じていただいております。中小企業、個人事業主にしっかり寄り添った取組を引き続きお願いしたいと思います。今、ちょうどまん延防止措置の期間中でございます。こうした中で、飲食店の支援につきまして手厚い支援があるという声があります。一方で、納入業者については、支援の手が薄いという声も聞いております。こうした声にもしっかり対応した支援策も、今後、検討いただきたいと思います。  また、ウクライナ情勢がいまだ見通せない状況にありまして、この経済における影響も、今後、しっかり捉えていかなければなと思いますので、各業界の動向、しっかりアンテナを伸ばしていただいて、適切な対応を取るようお願いいたします。 194 ◯宮城島委員 志政会です。  志政会は、議案第26号中所管分に対する修正案に対しては反対いたします。  その他、議案第33号、37号、52号及び64号から67号までは賛成いたします。  では、意見を述べさせていただきます。  海洋ミュージアムに関しては、国際海洋文化都市ということで、清水市時代から国際海洋を言ってきて、静岡市と合併し、その後、海洋都市のブランド化ということで、この海洋施設というのは、これからの静岡市、清水区を引っ張っていく施設だと考えております。地元からも、非常に多くの期待を聞いております。  なお、三保にあります東海大学海洋博物館は、オープンしてから50年、耐震も含めてこれから課題も多いと考えております。今後、静岡市に水族館を継続して維持していくためには、海洋ミュージアムは必要な施設ではないかと考えております。  あと、残りのことについて意見・要望を述べさせていただきます。  まず、中山間地に関してですが、4次総で森林文化を入れていくわけでありますが、静岡市にとって中山間地域は、これから魅力のある地域だと思っております。先ほど言いました地域おこし協力隊、移住促進に大きな効果を表すと思います。ぜひ、その辺のところを進めていっていただきたいと思います。  あと、お茶の振興ですが、先ほど申しましたが、県外から来る教育旅行の90%以上は、お茶摘み、お茶もみ体験をしております。いかに静岡市がお茶のイメージが強いのかよく分かる事例だと思います。今後、先ほど皆さんから出ましたが、お茶の売上げを伸ばす、お茶のブランドを上げるというのは、静岡の魅力を高める必要な政策だと思いますので、ぜひ進めていただきたいと思います。  あと、もう1つ、市が持つ施設の指定管理者の件ですが、指定管理者と当局と、しっかりその辺を打合せして、運営に対してしっかり収支が合う。内容によっては収支が合わないところもあるんですが、しっかり収支も含めた管理をしていっていただきたいと思います。 195 ◯尾崎委員長 今、宮城島委員からお話しを聞きましたけど、志政会としまして修正案は反対ということをお聞きしました。ただ、26号の原案についての賛否を聞いておりませんので、お願いします。 196 ◯宮城島委員 議案第26号の原案に対しては賛成いたします。 197 ◯尾崎委員長 分かりました。  ほかにありませんか。             〔「ありません」〕 198 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、これより採決を行います。  まず、議案第26号の一般会計予算中所管分を採決します。  本件については、白鳥委員から修正案が提出されておりますので、まず、修正案から採決します。  修正案に賛成の方の挙手を願います。             〔賛成者挙手〕 199 ◯尾崎委員長 賛成少数ですので、修正案は否決されました。  ただいま議案第26号中所管分に係る修正案が否決となりましたので、改めて原案を採決します。  議案第26号中所管分は原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を願います。             〔賛成者挙手〕 200 ◯尾崎委員長 賛成多数ですので、議案第26号中所管分は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、反対の討論がなかった残る議案を簡易採決にてお諮りします。  議案第33号、議案第37号、議案第52号及び議案第64号から議案第67号までの7件は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 201 ◯尾崎委員長 御異議なしと認め、議案第33号外6件は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
     以上で、議案審査を終了します。      ────────────────────────────── 202 ◯尾崎委員長 この際、本日出席の当局の皆様のうち、3月31日をもって退職を迎えられます説明員の方々を御紹介させていただきます。  お名前をお呼びしますので、恐れ入りますが、前の方までお越しください。  経済局長、加納弘敏様。農林水産部理事、太田雅之様。水産漁港課長、杉本浩久様。             〔退職者は前方へ移動〕 203 ◯尾崎委員長 以上、3名の方々です。  それでは、退職者を代表し、加納様から一言御挨拶をいただけますでしょうか。             〔退職者挨拶〕 204 ◯尾崎委員長 ありがとうございました。  観光文化経済委員会を代表して、私の方からお礼の言葉を一言申し上げます。  3名の皆様におかれましては、長きにわたり、本市の各種行政に携わり、誠にお疲れさまでございました。  ただいま、局長からお話がありましたとおり、現在は経済局で地域を経済活性化のためにひっぱっていってくださったと思いますが、その前の行政としましては、土木、都市、農業の関係という形で、今、お話を伺いました。  本当にコロナになってからの経済対策というものは、二転三転することで臨時の議会等も組まれて、大変な2~3年だったと思いますけど、また、御退職後も静岡市の経済行政に支援をいただけますようお願いを申し上げたいと思います。  結びに、観光文化経済委員会一同、心から厚く御礼を申し上げます。  これまでの御活躍に対しまして、感謝の意を込めて拍手をお送りしたいと思います。             〔拍手〕 205 ◯尾崎委員長 ありがとうございました。お席へお戻りください。      ────────────────────────────── 206 ◯尾崎委員長 以上で本日の日程は全て終了しました。  これをもちまして、観光文化経済委員会を散会します。                 午後4時17分散会      ────────────────────────────── 観光文化経済委員長  尾崎 行雄 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...